第4回 非常時対応訓練【地震対応】
2024年7月16日 10時38分本日〔7/16(火)〕、「告知なし」「休み時間(児童は校舎内で自由に過ごしている)」のシチュエーション下で、地震対応の非常時対応訓練を実施しました。(※前回は、日曜参観日に保護者・ご家族の皆様にも見ていただきながら実施しました。「事前告知なし」「授業中」のシチュエーションでした。)
今回のポイントは、以下の3点が「自由行動(教師等がそばにいない。/教師等の指示がない。)の状況下でできるか?」でした。
➀ 非常時に大切なこと➡「落ち着いて考え、素早く行動をとる!」
② 自分の命を守る行動をとる➡「自助」/周りの人と助け合う行動をとる➡「共助」
③ 地震3ポイント「『3ない』の場所へ」➡1⃣落ちてこない/2⃣倒れてこない/3⃣動いてこない
実施方法や流れは以下のような内容でした。
1 告知(校内放送)
スマホ版の警告音を流す。➡緊急地震速報を流す。➡校内放送「地震が発生するかもしれません。自分で考え、命を守る行動をとりなさい。」 ➡ 10秒程度の間 ➡ 地震の効果音(1分間)
2 児童の行動観察と指導
※ 今回の訓練では、訓練中の教師の指示は出さないことを基本としました。地震発生下で児童がどのような自発的行動をとるか(とれないか)を見極めることに、主目的をおきました。なお、見守りの際、大きなけがや事故につながりそうな問題行動が見られた場合は、その場でしっかりと指導し、反省を促すことを事前に意識統一しました。
※ 各フロアのTEAM常盤スタッフが、事前に集まって相談し、誰がどの場所で児童の動き・様子を観察するかの分担をして訓練に臨みました。見守りの際のチェックポイントは…
➀ 落ち着いて素早く行動しているか?
② 「3ないの場所」へ移動できているか?
③ 机があるときは「サルのポーズ」がとれているか?
④ 机がないときは「ダンゴムシのポーズ」がとれているか?
としました。
訓練時の児童は、下の写真のような様子でした。本館3階フロアで、2・3年生の動きや様子を中心に観察してみました。
どの教室でも「サルのポーズ(両手で机の脚をしっかり握って、頭を中心に体を落下物等から守るポーズ)」がしっかりできていました。私語等は一切なく、黙動が徹底されている中、常盤っ子たちは真剣な表情・態度で訓練に臨んでくれていました。
廊下では、「ダンゴムシのポーズ」をとる児童や、廊下に置いてある机の下に潜り込む児童など、自身の判断で素早く「自助」の行動をとることができていました。
3 指示(校内放送)
「地震がおさまりました。児童の皆さんは教室に戻り、今回の訓練について担任の先生と振り返りをしましょう。」
4 振り返り(良かった点・反省すべき点など)
※ 自教室に戻り、担任スタッフとともに本日の非常時対応訓練【地震対応】の振り返りをしていました。
いくつかの教室を回ってみましたが、どの学年・学級も真剣に振り返りを行うことができていました。
常盤っ子たち(2年生以上)は、昨年度から「告知なし」「休み時間」の非常時対応訓練を何度か経験してきているので、特に混乱等なくスマート&スムーズに訓練を実施することができました。昨年度は「ダンゴムシのポーズ」や「サルのポーズ」が取り切れていない児童が散見されましたが、1年が経ち、経験を積んできた常盤っ子たちは、教師の指示なくほぼできるようになっています。「継続は力なり」ですね!!(^O^)
その一方で、1点気になったのは「頭を守る」という意識と行動がまだ弱いという点です。災害発生時に「頭」に大きなけがをすると意識がなくなってしまったり、意識はあれど的確な判断ができなくなったりする可能性が高くなり、致命傷となります。今一度、この点について本校児童に指導し、上に示しました4つのチェックポイントの再徹底を図りたいと思います。