授業ウォッチング【2年】
2025年3月6日 10時28分2年生の子どもたちの授業ウォッチングをしました。
最初にウォッチングした学級は、算数科の授業をしていました。2年最終単元の「分数」の学習でした。本ブログをご覧の皆様の中には、「えっ!!小学2年生から分数を習うの?」と驚かれている方が少なくないかもしれませんが、現行の学習指導要領では2年生から「分数」の学びがスタートします。ざっくりと学年別の「分数」の学習内容を紹介しますと、下のような感じです。
2年:ものを「分ける」学習
3年:分数の意味と表し方(分母・分子)/簡単な足し算・引き算
4年:1より大きい分数の学習(仮分数・帯分数)/足し算・引き算
5年:通分と約分の学習/割合の考え方
6年:分数のかけ算・わり算/比・反比例・単位量当たりの大きさ
上の学年になるにしたがって、少しずつ難しくなってきて、多くの子どもたちがつまずくのが「通分・約分」のように思います。分母の違う分数の足し算・引き算、さらにはかけ算・わり算と進むにしたがいまして、「分数」に苦手意識を持つ子どもたちが増えていくように思います。その意味では、「分数」の学習がスタートする2年生の学習は大切です。
この時間の2年生の「分数」授業では、操作的な学習(紙を切ったり貼ったりする体験的な学習)を通して、「半分にすること(=二つに等しく分けること)」を学んでいました。この学習が「1/2」という分数の理解(出会い)につながっていきます。子どもたちは、正方形や長方形、丸の形(円)の紙を半分に切って、ノートに貼り付ける操作的な学習に意欲的に取り組んでいました。
続いてウォッチングした学級では、国語科の学習をしていました。「アレクサンダとぜんまいねずみ(レオ=レオニ 文・絵/谷川俊太郎 訳)」という物語文を通読(さーっと読む)した上で、「何が、どのようにかわったかに気をつけて読み、お話をしょうかいしよう」という学習をしていました。学習は4段階に分かれていて、「①たしかめよう➡➁くわしくよもう➡③まとめよう➡④つたえあおう」という構成・展開になっています。
この時間は「①たしかめよう」の学習を、ワークシートへの書き込みやグループ対話を通して深めていました。物語の登場人物(キャラクター)は、「生きたねずみのアレクサンダ」、「ぜんまいねずみ(おもちゃのねずみ)のウイリー」、「まほうのとかげ」の3者です。
アレクサンダとウイリーの出会いと温かな交流、まほうのとかげの不思議な力、アレクサンダの願いとその変化、感動的結末等々、読みどころ満載の物語文です。子どもたちは、目を輝かせながら学習していました。