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非常時対応【不審者対応】訓練を実施しました!

2023年4月28日 13時05分

 本日の午前中、今年度第1回目の非常時対応訓練である不審者対応訓練を実施しました。

 

 

  「ねらい」は…

 ① 教職員の危機管理意識と危機対応スキルを高めるとともに、児童に状況に応じた実践力(知識と対応スキル)を身に付けさせる。

② 不審者が校内に侵入した際の校内対応の基本的事項や約束事を確認する。

 

 本日の訓練のシチュエーションは、以下のように設定しました。

 不審者やスタッフ、児童の動きの写真とともにご覧ください。

① 凶器を持った不審者が玄関から侵入し、無言で職員室前を通過して6年教室フロア(北校舎1階)に向かう。

 ★常盤小学校では、池田小事件を教訓として、20年近く前に6年生の教室を3階から1階におろし、1階だった1年生の教室を2階にあげました。「学校の中で、一番の弱者である1年生を、不審者侵入の際のリスクが最も高い場所で生活させるのはいかがなものか…」という当時のスタッフの意見が、見直しのきっかけとなりました。当時は(今もそうかもしれませんが…)、屋外にすぐに出やすい場所に1年生の教室を配置するというのが小学校の常識(当たり前)でしたが、その当たり前を見直し、保護者の皆様のご同意もいただいた上で採用した措置でした。当時の考え・措置が、今も脈々と引き継がれているところに常盤小学校のリスク・マネジメントの確かさと伝統を感じます。

 

 非常事態を察知したスタッフが職員室に連絡を入れるとともに、複数名のスタッフが不審者を刺激しないよう配慮しながら声掛けを行い、時間をかせぐ

 

 連絡を受けた職員室スタッフ(本日は教頭)が、校内放送を流して、校舎内の全スタッフ・全児童に緊急事態の発生を知らせる。「訓練。訓練。緊急です!緊急です!」「廊下など教室の外にいる皆さんは、すぐに近くの教室に入り、先生の指示にしたがいなさい。(繰り返す)」←この放送文にも「不審者をできるだけ刺激しない形で、児童・スタッフに緊急事態を知らせる」という配慮を忍ばせています。/同時進行で、他の職員室スタッフが警察に通報し、助けを求める。

 不審者が6年教室前を通過しながら、大声を出したり、威嚇行動をとったり、教室侵入を試みたりする。➡フリーのスタッフは「さすまた」「撃退棒」を持って、緊急事態が発生している場所に駆け付ける。状況に応じた声掛けを繰り返しながら、可能な限り児童から遠ざけるようにする。/教室内のスタッフと児童は、教室の廊下側窓やドアの施錠をし、廊下から遠ざかって自身の身を守る態勢をとる。スタッフは、児童を自分より前に行かせない。(状況によっては、6年生の場合は中庭側の窓から脱出させる。)

  フリーのスタッフは、基本的には不審者を屋外に追い出す形児童から徐々に遠ざける。しかし、状況によっては不審者を複数名で取り押さえ、警察の到着を待つ。➡この状況になった段階で、職員室に一報を入れる。

 職員室スタッフ(本日は教頭)が校内放送を流し、全校児童の心身の状態確認のために運動場or体育館に無言で移動する指示を出す。(本日は体育館)

 体育館に集合した学級から人数確認と心身の状態確認をし、学年主任に報告し、学年主任は教頭に報告する。   

  体育館への移動の際は、黙動が徹底している上に、整然と歩く常盤っ子の姿に感心しました。  パニック状態に陥る可能性の高い非常事態において、最も大切なことの一つが「冷静さを保つこと」です。その意味では、「黙動の徹底」が必要不可欠となります。今日の不審者対応訓練における常盤っ子の冷静な態度を見ながら、その基本が徹底していることに感心しました。

 これまでの常盤教育の積み重ねのすばらしさを実感するとともに、「人間の根っこ」をしっかり育てることは、「子どもたちのかけがえのない命」を守ることにつながっているということを痛感しました。

 シーンと静まり返った体育館に整然と座る常盤っ子たちには、次のような訓話を行いました。 

 

 

 各教室に帰った後は、各学級担任が、訓練の振り返りをしたり丁寧な指導を行ったりしてくれていました。常盤っ子のみなさん!今日経験し学んだことを、万が一のことが起こったときには、しっかり生かしてくださいね!!