危機回避能力を着実に身に付けている常盤っ子たち!
2024年10月4日 10時08分「南海トラフ巨大地震」の発生リスクが一段と高まっている状況の中、昨日、抜き打ちの非常時対応訓練【地震対応】を行いました。
今回は、授業時間帯ではなく、昼掃除の時間帯(※本校では異年齢児童で掃除班を編成して”縦割り清掃”を行っています。)に行いました。事前告知なしの抜き打ちですし、掃除の時間帯ですから、そばに本校スタッフがいません(すなわち、大人の指示や言葉掛け等が全くない状況です)。
したがいまして、各自の置かれた状況に合わせて、よりベターと思われる自助行動をとることが求められ、子どもたちは自身の危機対応・回避能力が試されます。
今回のポイントは、以下の3点が「自由行動(教師等がそばにいない。/教師等の指示がない。)の状況下でできるか?」でした。7月にも「休み時間」に同様の目的・方法で実施していますので、常盤っ子たちは経験済みです。
➀ 非常時に大切なこと➡「落ち着いて考え、素早く行動をとる!」
② 自分の命を守る行動をとる➡「自助」/周りの人と助け合う行動をとる➡「共助」
③ 地震3ポイント「『3ない』の場所へ」➡1⃣落ちてこない/2⃣倒れてこない/3⃣動いてこない
流れは以下のとおりです。
1 告知(校内放送)
スマホ版の警告音を流す。➡緊急地震速報を流す。➡校内放送「地震が発生するかもしれません。自分で考え、命を守る行動をとりなさい。」 ➡ 10秒程度の間 ➡ 地震の効果音(1分間)
2 児童の行動観察と指導
※ 今回の訓練でも、訓練中の教師の指示は出さないことを基本としました。地震発生下で児童がどのような自助・共助の行動をとるか(とれないか)を見極めることに、主目的をおきました。なお、見守りの際、大きなけがや事故につながりそうな問題行動が見られた場合は、その場でしっかりと指導し、反省を促すことを事前に意識統一しました。
※ 各フロアのTEAM常盤スタッフは、各自の掃除指導担当箇所で児童の動き・様子を観察しました。見守りの際のチェックポイントは…
➀ 落ち着いて素早く行動しているか?
② 「3ないの場所」へ移動できているか?
③ 机があるときは「サルのポーズ」がとれているか?
④ 机がないときは「ダンゴムシのポーズ」がとれているか?
としました。
自身は本館1階から北校舎に向かう通路と、北校舎1階廊下の子どもたちの動き・様子・態度を観察しました。写真にて紹介します。
ご覧のように、チャイム音(地震発生警告音)が耳に入った瞬間、私の視界の中の子どもたちは全員、即座に自助行動をとることができていました。まずは、その迅速な行動と一切声を出さずに真剣に訓練に臨む態度に感心しました。
また、自身が観察した場所は、教室外の通路や廊下でしたので身近に身を隠す机がありません。しかし、そうした状況をしっかり理解・判断し、全ての子どもたちが即座に「ダンゴムシのポーズ」をとって自身の身を守ることができていました。その様子・態度にも感心しました。
「やはり、地道に訓練を積み重ねることが大切なのだなあ…。」ということを痛感しましたし、「常盤っ子の確かな育ち」に感激もしました。
ただ、その一方で、課題も見つかりました。
上の2枚の写真を見ていただけますと分かりますが、ダンゴムシのポーズをとって自助行動をしている子どもたちの中に、窓の直下でそれを行っている子どもたちが散見されます。窓の近くはガラスが割れて破片が降り注ぐリスクが高いので、大変危険です。
「地震3ポイント➡『3ない』の場所へ」の「①おちてこない」場所について、常盤っ子たちに再指導しなければならないことが分かりました。TEAM常盤全スタッフ全員で本点について情報共有・意識統一をし、早速全校児童に分かりやすく指導したいと考えています。
本ブログをご覧くださっている常盤小保護者の皆様、各ご家庭でも上記の内容につきまして話題に出していただき、お子さんと話し合っていただけますと有難いです。
地震は学校で過ごしているときだけでなく、家庭や屋外で過ごしている際に発生する場合もあります。お子さんが単独で過ごしたり行動したりしている際でも、自力で迅速・適切な自助行動をとることができますよう、ご家庭でのご指導やアドバイスをよろしくお願いします。
非常時対応訓練【地震対応】後は、ご覧のように、スーーーーッと(冷静かつ平然かつ何事もなかったように)、常盤っ子たちは縦割り掃除に戻りました。その姿にも感心しました。
さすが、常盤っ子!! ステキです!!!(*^^)v