租税教室【6年生対象】を実施しました!
2024年10月25日 12時48分6年生を対象に「租税教室」を実施しました。
公益財団法人・今治法人会の皆様がご来校くださり、「わたしたちのくらしと税」というテーマで、税に関する学習の場をご提供くださいました。
ちなみに「今治法人会」といいますのは、今治市や上島町の約1500社が会員で、会社経営をされている方々が税金や経営の勉強をされている団体とのことです。本日は、5名のメンバーの方が来校くださり、税の仕組みや税の大切さについて学習する場を提供してくださいました。
最初に「1億円を見てみよう!さわってみよう!」ということで、各学級の代表児童が実物大の1億円に触らせてもらいました。
代表児童は実際に手に持ってみて、その重さに驚いていた様子でした。普段の生活の中では「1万円札」を見ることも触ることもほとんどない小学生にとって、10000枚の「1万円札」を持ち上げるという経験は貴重だったと思います。
体験活動の後、「税金を払うのはだれ?」という話がありました。子どもたちも気付いていましたが、大人だけでなく小学生も払っている税に「消費税」があります。基本的には商品価格の10%ですが、「8%軽減税率」の対象になる商品があるという説明もありました。子どもたちは、なるほど…といった表情で耳を傾けていました。
続いて「消費税以外にどんな税があるだろう?」という質問がありました。挙手して発表してくれた子どもたちからは「所得税」「住民税」などの意見がありました。
これを受け、講師の方から「税は大きく分けると『所得に対する税(所得税・法人税)』『消費に対する税(消費税・酒税・たばこ税・ガソリン税)』『資産等に対する税(相続税・固定資産税・自動車税)』の3種類がある」という説明がありました。
その後、「この数字は何だろう?」という問い掛けとともに次の数字が提示されました。
114,381,200,000,000
子どもたちは「114兆3812億」という読み方は分かるものの、この数字がどういう意味を持つのかは分からない様子でした。これを受け、講師から「令和5年度の日本の予算(歳入)」であることの説明がありました。
歳入のうち、61%が税金収入(69兆円)で、その内訳は以下のようになっているとの説明がありました。
① 健康や生活を守るためのお金:37兆円
② 国の借金を返すためのお金:25兆円
③ 国から県や市に渡すお金:16兆円
④ 国を守るためのお金:10兆円
⑤ 道路や橋などを作るお金:6兆円
⑥ 学校などの教育のお金:5兆円
⑦ その他:14兆円
子どもたちは、数字の説明を通して、「税金の大切さ」を理解してくれたものと思います。講師からは上記の⑥をより具体的に子どもたちに理解してもらうために、次のような説明もありました。
「みなさんが勉強するために、たくさんの税が使われています。1年間で一人当たりどれくらい使われているかを紹介します!」
「紹介する金額は、令和2年度の愛媛県のデータです!!」
高校生(全日制)133万円
中学生122万円
小学生103万円
この話と合わせて、「公共施設の建設・維持・管理にも多くの税金が使われている」話があり、「公共施設に関するクイズ(次の施設は税金が使われているか?・使われていないか?)」の出題がありました。
出題された施設には次のようなものがありました。「ごみ処理場」「スーパーマーケット」「警察署」「公園」「市役所」「バス」「学校」「消防署」「信号機」「コンビニ」「来島海峡大橋」「図書館」「工場」「道路」 子どもたちは、税金が使われているか否かを考えながら挙手して意思表示をしていました。概ね正解できていました。さすが常盤っ子!!
講師の方のお話が終わった後は、税金について分かりやすく紹介したアニメ動画を視聴させていただきました。
税収入がなくなった社会がどのような状況になるかを分かりやすくまとめた動画で、子どもたちは「税金の必要性や有難さ」を楽しく学び、理解することができていたように見えました。
動画視聴後は、質疑応答や感想発表の場が設けられていたようです。自身は来客予定があり、途中退席しましたのでその場を見ていませんが、子どもたちからは多くの質問があったようです。6年常盤っ子のみなさん!今日は大切かつためになるお話を聴かせていただき良かったですね!!
本校6年生のためにご来校くださり、租税教室を開いてくださいました今治法人会の皆様、本日は誠にありがとうございました。