出前おはなしのへや
2024年12月24日 10時58分先週から昨日にかけまして、本校学校司書のSさんが全学年・全学級の教室を巡回して、「出前おはなしのへや」の新たな試みにチャレンジしてくれました。各学級担任スタッフとの連携により、児童の発達段階や学級の実情に合わせて柔軟に対応してくれました。
下の写真は、4年の学級で行った際の様子です。
「出前おはなしのへや」は3部構成で、第1部はSさん自作の「折りたたみ絵本」の読み聞かせ、第2部は大型絵本「バスでおでかけ(作・絵:間瀬なおかた)」(※市立中央図書館でレンタルした本だと思います。)のオルゴールBGM付き読み聞かせ、第3部は絵本「マッチうりの少女(アンデルセン童話より/文:やなぎや・けいこ/絵:町田尚子)」の読み聞かせ&スペシャル体験という、大人でもワクワクするような構成・演出でした。
子どもたちの表情や反応は、それぞれのシーンで様々に変化していました。折りたたみ絵本の予想外の展開に驚く表情、楽しい結末に納得・感嘆の表情、大型絵本の先の読めない展開にワクワクしている表情、心温まる結末にほっこりの表情、マッチ売りの少女に共感・同化しながら耳を傾ける哀し気な表情、悲しくもある一方で救われもする結末に何とも言えない表情を浮かべる姿…等々、子どもたちの様子は、正に千変万化でした。
特に、エンディングを飾ったスペシャルな演出&体験は、子どもたちの心を鷲掴みにしたように見えました。最近では使うことはおろか、見る機会すらほとんどないと思われるマッチを擦って火をおこす瞬間をLIVEで見る。静寂の中、マッチの炎をろうそく1本1本に移すようにして灯していく神秘的な時間を学級の仲間とともに共有する。ろうそくの揺らぐ炎によって温められた空気が上昇し、風車が回転するという不思議な光景を目の当たりにする…等々。子どもたちにとっては、正にスペシャルなひとときだったと思われます。
下は、「出前おはなしのへや」を体験した5年生の子どもたちが、Sさんにお礼のプレゼントをしたものです。
星形のメッセージカードに綴られたメッセージの一部を紹介します。
子どもたちの心づくしのプレゼントに、Sさんは大感激していました。私もすべてのメッセージを読ませてもらいましたが、子どもたちの感性の豊かさと書かれている内容の深さに驚きました。本の世界の豊かさや可能性、実体験の意義・重要性を再認識するとともに、本校の子どもたちの心と頭の確かな育ちを実感することができ、嬉しくなりました。常盤っ子の皆さん&Sさん!感動をありがとうございました!!