授業ウォッチング
2023年9月27日 11時41分今日も青空が広がる晴天となっていますが、真夏の頃の暑さは随分と和らいできて、屋内は過ごしやすくなってきています。
本館の廊下を歩いていましたら、久しぶりに理科室から先生と子どもたちの声が聞こえてきました。
酷暑の夏(6月中旬~9月下旬)は、エアコンのない理科室【※基本的には、今治市では各学年・各学級の普通教室以外の特別教室(理科室・音楽室・家庭科室・図書室等々)には、エアコンが設置されていません。】は、暑すぎて授業にならない状況(熱中症リスクが高い状況)でしたので、エアコンの効いた普通教室で授業をしてきました。ただし、実験等、どうしても理科室でしなければならない授業は、理科室で行っていましたが……。
理科室に行ってみると、4年生が授業を受けていました。
単元名は「自然の中の水」で、今日の授業は「水のゆくえを調べる」という小単元の学習でした。
これまでの学習のおおまかな流れは……。
➀ 水を入れた透明なコップを3つ用意する。
② それぞれのコップを、理科室内の「日なた(フタなし)」「日なた(フタあり)」「ひかげ(フタなし)」に置く。
③ しばらく置いて、後日様子を観察する。
というものだったようです。子どもたちに聞いてみますと、「運動会前から置いています。」とのことでしたので、1週間前後は置いたままにしていたのだと思います。
今日の授業では、班ごとに置いていた3つのコップを回収し、実験前後の水量の変化を観察したり、水温を測定したりする活動を行っていました。
授業の後半は見ていませんので、子どもたちの観察結果の情報交換や考察内容の詳細は分かりません。ただ、ある班で見せてもらったコップの水量差は思いのほか大きかったので、とても分かりやすい実験結果が得られたものと思います。
理科学習の良さ・楽しさ・醍醐味は、子どもたちの「はてな?」や「なぜ?」を、実験や観察を通して体験的に検証・確認・解決できるところだと思います。
以前、「閑話余談日記」でもお伝えしたように、子どもたちは、スマホ一つあれば、瞬時にあらゆる情報を得たり共有したり、バーチャルな体験をしたりすることができる世界に身を置いています。こうした状況を見るにつけ、子どもたちの実体験の不足に危機感を覚えます。
その意味でも、実体験の学習であるともいえる理科や生活科の学習は、子どもたちにとって必要不可欠な学習であると思います。今日の学習をきっかけにして、子どもたちが「水の不思議」や「水のすごさ」「水の循環(蒸発・水蒸気・雲・雨・地下水・川・海)」などについて興味・関心をもってくれるとうれしいな…と。