授業ウォッチング
2023年9月28日 10時23分昨日に続き、本日も、理科室(第2理科室)で学習する4年理科の授業ウォッチングをしてきました。昨日のクラスとは別のクラスです。
単元は、昨日と同じく「自然の中の水」で、本クラスの今日の学習テーマは「空気中に水(水蒸気)はあるのだろうか?」でした。
子どもたちは、前の時間までの学習で、次のことを学んでいます。
➀ 水は、水面や地面など、いろいろなものの表面から目に見えない水蒸気となって空気中に出ていく。
② ①のこと蒸発という。
これを基に、この時間の授業では、「空気中には、目に見えない水(水蒸気)があるのか調べる実験」を行っていました。
実験方法は、「A:氷水を入れたビーカー/B:保冷剤を入れた金属カップを準備して、じっくり観察する。」でした。
子どもたちは、A・Bの様子や変化を、興味津々の表情で見守っていました。身を乗り出すようにして、凝視している子どもたちもいました。
真剣な表情で観察していた子どもたちに、いくつか質問をしてみました。少し紹介したいと思います。
自分:「見ていて、変化ある?」
子どもたち:「はい。水滴が表面につき始めました。」「保冷剤が当たっている部分に水滴がついています。」
自分:「なるほど…。よく見てるね!」「ビーカーの方は?」
子どもたち:「ビーカーの外側に水滴がついています。」
自分:「氷水の入っていないビーカーの上の方にはついてる?」
子どもたち:「あれっ!? ついてないです。」
自分:「へー、どうして保冷剤が当たっていない部分や氷水が入っていない部分には水滴がついていないのかなあ?」
子どもたち:しばらく沈黙……。(一生懸命考えている様子。(^^))
自分:「ビーカーは、氷水が入っている部分の外側だけに水滴がついているから、ビーカーから水が沁み出してきたんじゃない?」
子どもたち:「そうかも……。」(しばし沈黙)
子どもたち:「いえ、私はそれは違うと思います。」
自分:「どうして違うと思うの?」
子どもたち:「だって、保冷剤の入ったカップの方には水は入っていないのに、水滴がつているから!」
自分:「なるほど!説得力があるねえ!すごい!!」
子どもたちは、自身がこれまで生きてきた中での、あらゆる経験や知識を総動員しながら、目の前の自然事象に向き合い、「なぜ?」「どうして?」の疑問・不思議と格闘している様子でした。昨日のブログでもお伝えしましたが、これが理科学習の最大の魅力であり楽しさであると思います。
実験・観察の途中で第2理科室を後にしましたので、その後の授業の様子は分かりませんが、きっと子どもたちは、互いの思いや考え、疑問、不思議等々をぶつけ合いながら学びを深めたものと想像します。前の時間までに学習してきた内容(上の➀②)と、この時間の実験で目の当たりにした水滴の正体が、子どもたちの中で、論理的&科学的に結びついてくれることを祈るばかりです。v(^0^)/~