第3回非常時対応訓練【地震・津波】
2023年6月16日 13時25分梅雨の晴れ間。爽やかな青空が広がっています!
さて、先日の「引き渡し訓練」に続きまして、本日は「地震・津波」対応の非常時対応訓練を実施しました。
巨大地震発生後、津波警報等が発表された場合は、常盤小学校では、基本的には「市民の森」の高台に2次避難する方針です。
【重要】したがいまして、万が一の場合の保護者の皆様への児童引き渡しは、運動場ではなく「市民の森」になる可能性もあります。どうかお知りおきください。
今回は、その前段階の訓練として、あるいは、「蒼社川氾濫・決壊」を想定しまして、「校舎3階」への2次避難訓練を実施しました。
訓練の流れやシチュエーション設定は、以下のとおりです。※ 校内で一番弱い存在であるとともに、小学校での地震・津波対応訓練初体験の1年生の反応・姿が心配でしたので、本日は1年生と行動を共にしながら様子を見守りました。
1 告知
緊急地震速報の警告音(チャイム音)を、校内に流しました。これを受け、子どもたちは、置かれている状況に応じて、下のような自助行動をとりながら、揺れがおさまるのを待ちました。
★「サルのポーズ(※机がある場合→①机の下にもぐって頭を守る。②両膝を床につけて、机の脚の上の方を両腕を広げて持つ。③机の脚が4本の場合は斜め(対角線)に持つ。④机が大きくて手が届かない場合は、1本の脚を両手でしっかり持つ。)」
★「ダンゴムシのポーズ(※机がない場合(屋内運動場や廊下・階段、屋外など)→①大きな危険にお尻を向ける。②膝と足の甲を床につける。③両手で頭を守る。)」
人生初の小学校地震対応訓練にもかかわらず、1年生常盤っ子たちは、一人としておしゃべりをする子はおらず、また、パニックになっている子もいませんでした。
2 避難
地震が一旦おさまったことを受け、校内放送により、津波対応のための2次避難指示「先生の指示に従って、余震に気を付けながら校舎3階へ避難しなさい。」が出されました。
TEAM常盤スタッフの指示の下、子どもたちは廊下に移動・整列。この間も話し声は全く聞こえませんでした。(※ただし、ややテンション高めの子どもが数名見られました。間髪入れず、担任から注意喚起の短い声掛けがありました。)
「これから3階に避難します。まだ余震があるかもしれません。落ちてくるものなどに気を付けながら避難します!」
「前の人を押したり、追い越したり、しゃべったりしてはいけません。教室に戻ってもいけません。では出発します!」
の指示の後、一斉に3階に向かっての避難が始まりました。
両手で頭を守りながら避難する友達を見て&真似て、自身の自助行動のレベルアップが自主的にできていた1年生の姿には感心しました。(※今回は、初回ということもあり、あえて指導をしませんでしたが、次回からは「頭の守り方(手、教科書、座布団、体操袋など、手近にある物で頭を守る方法)」も子どもたちに指導する予定です。)
★ 上記の避難行動の際、授業担当のなかったTEAM常盤スタッフは手分けして、各階の教室やトイレを巡視し、取り残されている児童の有無を確認(「ここに誰かいますか?いたら返事をしなさい!」)して回りました。
3 点呼(人員確認)
元々3階の各教室で授業を受けていた子どもたちは、そのままその教室で待機する形をとってもらいました。どの教室の子どもたちもご覧のような(下の写真)様子で、静かに落ち着いて待機してくれていました。
一方、階下から避難してきた子どもたちは、本館及び北校舎の3階廊下で規律ある行動をとることができていました。
日頃から鍛え、磨き、身に付けてきた黙動等の態度やマナーが、こうした非常事態に発揮されるのだな…と、改めて痛感しました。やはり日頃の積み重ねが「底力(人間の根っこ)」となるのですね。
人員確認(点呼)は、次のようなシステムで行いました。
① 授業者による各学級単位での人員確認(点呼)が完了したら確認結果を学年主任に報告する。
② 学年主任は、学年部の報告結果を取りまとめ、校舎リーダー(本館1名/北校舎1名)に報告する。
③ 校舎リーダーは自校舎の報告結果を取りまとめ、本館と北校舎をつなぐ2階廊下で待機している教頭に報告する。
④ 教頭から校長に最終報告をして完了。
4 校長講評
校内放送を使って、以下のような話を全校児童にしました。
非常時の重要事項3点(下の3点)につきましては、ペーパーにプリントアウトして各学年主任さんに渡し、子どもたちに提示してもらいながら話しました。
5 各学級での振り返り
訓練後は、各学級の教室に帰り、担任スタッフと一緒に非常時対応訓練の振り返りと反省をしてくれていました。自分自身と学級の様子を、真剣に振り返ってくれていました。
次回の非常時対応訓練は、本日の訓練で身に付けた知識とスキルを基に、授業時間でない「掃除」「休み時間」等(先生等がそばにおらず、指示をもらえないシチュエーション)に実施して、常盤っ子たちの成長と課題点の確認をしたいと考えています。