チャットGPT講座【弓削商船高等専門学校から講師を招聘して】
2023年6月20日 09時05分先週末の6/16(金)、弓削商船高等専門学校から3名の講師と1名の学生さんをお招きして、TEAM常盤スタッフを対象とした「チャットGPT講座」を開いてもらいました。
自身が岩城村立岩城小学校(約30年前…当時は岩城村でした。)に勤務していた頃の教え子H君が、現在、弓削商船高等専門学校で教鞭をとっており、その縁で今回の講座が実現しました。
当初は、高学年の常盤っ子を対象にしたプログラミング教室を開催できないかと相談していましたが、児童の発達段階や人数的な課題(使用機器・器具数に対して児童数が若干多い)等があり、実現に至りませんでした。その代替案としてH君始め弓削商船の先生方が提案してくださったのが、教員向け「チャットGPT講座」でした。
TEAM常盤スタッフ間でも「チャットGPT」の学校現場への影響が議論(懸念)され始めていたところでしたので、渡りに船とばかりに開講をお願いしました。
本日(6/20)の地方新聞朝刊8面にもその記事が掲載されておりますが、以下の内容で、大変分かりやすく、また、具体的に教えていただきました。講義をしてくれたのは、弓削小学校卒で現在弓削商船で教鞭をとっているM君でした。(現上島町では優秀かつ郷土愛に溢れた人材がたくさん育っているようです!)
1 チャットGPTとは?
2 対話型AIサービスについて
3 チャットGPTのアカウント作成と使い方の実技研修
4 児童の活用・乱用・誤用事例について
5 教員の活用事例の紹介
6 利用上の注意点について
チャットGPTを活用してできることは、「文章の要約・翻訳」「教科等の問題作成(解答と解説付き)」「シラバスやプレゼン資料の作成」「詩や作文、論文、小説の作成」「AI家庭教師」等々、多岐にわたるとのことでした。分かりやすく表現しますと「言語に関わる全ての事柄に活用できる!(乱用・悪用も含めて)」わけです。そうしたこともあり、その普及スピードはNetFlixより高速で、米国医師試験の合格ラインに達する程度の能力・性能を備えているとのことです。
加えまして、こうした普及状況を受け、この3月にはそれまで使用年齢制限がなかったチャットGPT(GPT3.5)に「13歳以上、18歳未満は保護者の許可が必要」という年齢制限が加わったようです。(ちなみにチャットGPTには「ChaGPT(GPT3.5)」「ChatGPTPlus(GPT4)」「BingAI(GPT4)」の3種類があるそうです。)
こうした中、文科省からは、対話型人工知能(AI)「チャットGPT」などの授業における活用について、夏前までにガイドライン(指針)を示すとの発表が、5月中旬にありました。今後、チャットGPTを始めとした対話型人工知能が、学校現場(教育界)にどのような影響を与えるのかが心配されますし、私たちはその対応について真剣に考えなければならない局面に立たされています。
新聞記事にもありましたように、実技研修も交えました講義を拝聴しまして、TEAM常盤スタッフは、「効果的に活用すれば無限の可能性を秘めていること」と「使い方(使われ方)を間違えると大変な事態を招きそうであること」の両面を痛感しました。
弓削商船高等専門学校の先生方、学生さん(ちなみに、当日来校してくれた5回生の学生さんは、鳥生小学校勤務(教頭)時代に小学生だったS君でした。縁の深さに驚き、感謝した日となりました。)、大変有意義で貴重な時間をご提供くださり、ありがとうございました。とても勉強になりました。皆さんの益々のご活躍とご多幸を、TEAM常盤スタッフ一同、心より祈念しております。