ブログ

授業ウォッチング

2023年6月26日 12時20分

 今日から再び梅雨空に戻り、朝から雨が降ったり曇り空が広がったりしていてはっきりしない天候となっています。こうした目まぐるしい天候(気圧や湿度)の変化や寒暖(気温)差等が原因でしょうか…体調を崩す子どもたちやスタッフが増えています。ブログをご覧くださっている皆様も十分お気を付けください。

 そうした中、今日は6年生の教室に足を運んでみました。

 算数科の授業をしていたクラスがありました。「資料の調べ方」という単元の学習で「中央値」について勉強していました。

 皆さんは、この「中央値」ってご存じでしょうか?日常生活の中では「平均値」を用いる機会の方が多いと思いますし、今一つ馴染みのない値ですので、「なんとなく分かるけど、今一つピンとこない。」「正確な求め方が分かっているか自信がない。」という方が少なくないかもしれませんね。

 では、「試しの問題」にチャレンジ!

 「次のデータの中央値を求めましょう!」

① 1、2、3、4、5

② 1、2、3、4、5、6

 「中央値」というのは「データを大きさの順に並べたとき、ちょうど真ん中になる値」(6年教科書の記述を参照)のことです。ということは…

① 「3」となります。

では、

②は?➡「3か?4か?」

データ数が偶数の場合の中央値は、「真ん中の二つのデータの平均値」が中央値となります。したがって、

(3+4)÷2=3.5で「3.5」が答えとなります。

 

 では、次の問題はいかがでしょうか?

③ 1~999の整数があります。中央値は?

 今日、授業を見せてもらったクラスでも、このことについて議論していました。(※実際の授業では、1~7や1~13のような、もう少し範囲の狭いデータで議論していました。)

 この問題の場合、1~999の全ての整数をノート等に書き出して、指で押さえながら中央の値を求めていたのでは、能率が悪いですよね。「では、何か良い方法はないか?」というのが議論のテーマとなります。

 子どもたちから出されていた考え方のパターンは、次のような3タイプでした。

A 999÷2=499余り2 余りは無視して499の次の値が中央値になるから「500」

B 999÷ 2=499.5 小数部分を四捨五入して求めた値が中央値になるから「500」

C (999-1)÷2=499  この計算式で求めた値の次の値が中央値になるから「500」

 1~5、1~9、1~13などの狭い範囲の整数を基に、「中央値の求め方」を考えそこから導き出した方法・考え方(計算式や法則性など)を適用して、よりレベルの高い問題にチャレンジするという発展的な学習ができていました。

 

 では、最後にもう一つ問題を!少しひねりを加えています。

 

④ 次の値の中央値を求めましょう!

8、10、-2、0、1億、4、8、19、ー1000、22、13、ー4

  ぜひ、チャレンジしてみてください!!