掲示板「常盤小学校からの大切なお知らせ」

 

今治市立常盤小学校

〒794-0055 愛媛県今治市中日吉町2丁目6番55号

TEL 0898-22-0477  FAX 0898-25-0028

 

家庭学習に役立つサイト

 https://www.nhk.or.jp/school/ 

重要事項

 常盤小学校ホームページに掲載されております全ての情報は、本校の教育活動を保護者の皆様や地域の皆様に発信し、本校教育にご理解とご協力をいただくためのものです。

 よって、掲載されております全ての情報は閲覧のみとし、無断で転載したり、商用に使用したりすることを固く禁じます。

★クリック→愛媛スクールネットサイトポリシー
 

※ ただし、今治市内はもとより、愛媛県内の公立小中学校・高等学校・中等教育学校の校長先生方につきましては、積極的な情報共有や連携体制構築をしていきたいと考えておりますので、本ホームページに掲載しております情報等に関しまして、お問い合わせやご相談等ございましたら、遠慮なさらずご連絡をください。

【常盤小学校長 0898-22-0477】

ブログ「すずかけ日記」

嬉しかったエピソードー心不在焉 視而不見 聴而不聞…ー

2024年7月2日 11時48分

 先日、図書室で開催しました民話朗読イベント1・2年生と一緒に参加しておりましたら、こんな出来事がありました。

 5年生の男女数名が「校長先生!」と言って話し掛けてくれました。手には国語の教科書を持っています。

 女の子が「校長先生、国語の勉強でこれを習いました。」と、教科書の該当ページを開いて見せてくれました。そこには小学生にとっては難解そうな漢文が載っていました。

 どうやら5年生は、国語科の学習で古典(漢文)の勉強をしているようでした。自身が小学生の頃は古典の勉強をした記憶はありませんが、最近の小学校では、古典の初歩的な学習国語科のカリキュラムに位置付けています。

 子どもたちが紹介してくれたのは四つの掲載漢文の中の一つで、四書五経の中の「大学」にある有名な言葉でした。


焉(こころここ)に在らざれば

視(み)れども見えず

聴(き)けども聞こえず

食(く)らえども其(そ)の味を知らず

(「大学」)


 意味は次のような感じでしょうか…。


意識が他に向いて心が整っていないと

注意深く視ているようで、実は何も見えていない

注意深く聴いているようで、実は何も聞こえていない

味わいながら食べているようで、実は味がわかっていない


 5年生の子どもたちは、こんな意味のことを言ってくれました。

 「これって、校長先生が話してくれたことと同じだよね!」「人の話は耳と目と心で聴かなきゃいけないんだよね。」「ものごとは心で見なきゃいけないんだよね。」と。

 子どもたちの言葉を聴きながら、私は「うち(常盤)の子どもたちって、本当にすごいなあー!!」と驚き感動しました!! 難解な漢文を読み取り、意味を理解するだけでもなかなか大変なことなのに、この子ら国語科の学び自身の体験に重ね合わせて解釈を深め、本質的な理解にまで高めていると感じたからです。「生きる力=生きてはたらく力」とは正にこのことだと思いました。

gutspose_man

 国語科の授業で指導してくださった5年部の先生方の力も大きいと思います。TEAM常盤・5年部スタッフのみなさん!ありがとうございます!!

business_katakumi

 実際、昨年度から今年度にかけて、校長講話や、学校行事・集会等の話の中で、子どもたちには様々な話をしてきました。その中で、確かにこの漢文に通ずるような話もいくつかしてきました。

 例えば、「耳と目と心」で「聴く」ことの大切さ。

 昨年度の「2学期始業式」で話しました。下にリンクをはっておきますので、興味のある方はご覧ください。

00-2学期始業式講話①

★クリック ➡ 「耳と目と心で聴くことの大切さ(令和5年度・2学期始業式にて)」

 例えば、「目と心で見る(=ホンモノの見る)」ことの大切さ&「気づき・考え・実行する」ことの大切さ。

 今年度の「青少年赤十字登録式」の終末辺りで話しました。こちらも下にリンクをはっておきますので、興味のある方はご覧ください。

IMG_2293

★クリック ➡ 「目と心で見る(=ホンモノの見る)&気づき・考え・実行することの大切さ(令和6年度・青少年赤十字登録式にて)」

 図書室でのやりとりに戻りますが、図書室で声を掛けてくれた5年生の男の子は、この漢文を淀みなく諳(そら)んじてくれました。☆彡 この漢文が、よほど彼の心に響いた(ささった)のだと思います。この時期の記憶は一生ものの記憶になるかもしれませんね…(*^^)v

 ちなみに、5年教科書には載っていませんでしたが、上の漢文には続きの一行があります。

此れを”身を脩(おさ)むるはその心を正すに在り”と謂(い)う

 意味は、「”我が身を修めるには、まず自分の心を正さなければいけない”というのはこういうことである」

 「心をこめる」「心を注ぐ」ということが大切なのですね…。

 改めまして、常盤っ子たち感性の豊かさ確かな記憶力柔軟な思考力、そして、無限の可能性を実感させてもらった出来事でした!!

00-2学期始業式講話⑦

kids_katawokumu