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1学期末個人懇談会について

2023年7月14日 11時55分

 今しがた、全校児童が下校完了しました。もう少ししましたら帰宅すると思います。

 

 さて、昨日・本日と2日間にわたりまして、「1学期末個人懇談会」を実施しております。午後1時15分~開始いたしますので、本日の授業も昨日と同じく特別校時で進めています。

 子どもたちの下校・帰宅は、いつもより早い時間帯になりますので、帰宅後のお子さんの安全・安心の確保をよろしくお願いいたします。

 なお、本日は「①15時までは自宅にて宿題等して過ごすこと。」「②外出や友達との遊び等は15時以降にすることを子どもたちに指導しています。お知りおきください。

※ただし、ご家庭の事情で、保護者の皆様の了解の下で外出(友達の家に遊びに行かせるのはお控えください。)されるのはまったく問題ありません。各ご家庭の判断にお任せします。

 

 参考までに下に個人懇談会案内文書を貼り付けておきます。 

 働き方改革・学校現場の業務改善を目指し、遅くとも17:30までには懇談が終わるように希望時間帯聴取と懇談時刻調整を行っています。何卒、ご理解とご協力をお願いいたします。

 

津波避難意識向上に関する情報提供

2023年7月13日 09時00分

 文科省より愛媛県教育委員会並びに今治市教育委員会を通じて、下のような資料「南海トラフ地震及び日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震などによる津波被害に対する意識啓発資料」が届きました。児童には学級担任から指導をしますが、保護者の皆様・地域の皆様もぜひご覧いただき、万が一の際に備えていただけたらと思います。

 

初蝉…いよいよ夏本番!

2023年7月12日 09時20分

 今朝の出勤時、駐車場に車を停め、てくてくと歩いて学校に向かっておりましたら、校庭からシャンシャンシャン…というクマゼミの鳴き声が聞こえてきました。自身にとって「初蝉」

 蝉が鳴き始めると梅雨が明けるという話を聞いたことがあります。そろそろ梅雨明けでしょうか…。いずれにしても、これから日に日に暑さが厳しくなってくることと思います。

 

 さて、昨日、今日と、朝の子どもたちの活動の様子を見て回りました。昨日は、4年生のクラスの朝の会を見させてもらって、「なるほど!工夫しながら子どもたちに生活指導をしてくれているのだな。」と思った出来事がありました。

 それは「トイレのスリッパの整頓」に関わる指導です。私が教室に入らせてもらったとき、ちょうど担任の先生が4年トイレのスリッパの写真を見せていました。

 子どもたちは、身を乗り出すようにしてドキドキ感&ワクワク感いっぱいの様子で画面を凝視していました。

 担任の先生に直接話を聴いていないので、実際のところがどうなのかは定かではありませんが、先生と子どもたちのやりとりを聞いていますと、おそらく次のような取組をしているのだろうな…と思われました。

➀ 先生が、子どもたちに事前告知することなく(いわゆる抜き打ちで)、定期的に4年男女トイレのスリッパの写真を撮影している。

② その写真を、朝の会の時間帯に子どもたちと一緒に見て、トイレのスリッパの使い方(片付け方)をみんなで振り返っている。

 昨日は、まず男子トイレのスリッパの写真を見た後、女子トイレのスリッパの写真を見ていました。男子・女子がお互いの整頓状況を写真で確認しながら、良いところを褒め合ったり、さらに気を付けるべき点を指摘し合ったりしていました。

 先生も子どもたちも笑顔で、受容的かつ温かな雰囲気で話し合えていましたので、見ていてとても心地よかったです。こうした日々の指導や振り返りの積み重ねが、子どもたちの確かな育ちにつながっていくのだと思います。  

 

 続いて、今朝の様子です。今朝は6年生のクラスで図書ボランティアさんによる「読み聞かせ」がありました。

 本の題名は「ブラックホールってなんだろう?」で、結構専門的な内容でした。小学校理科で学習するレベルよりも高い内容でしたので、子どもたちはしっかり聴けるかな?……と、少し心配しながら後ろから様子を見ておりました。

 しかし、そんな心配はまったく不要で、6年生の子どもたちは微動だにせずといった様子で、集中して耳を傾けていました。

 私たちが住む地球がある「天の川銀河」には、ブラックホールが100万個以上あるそうです。ブラックホールは、まわりにあるあらゆるものを吸い込みますが、「光」さえも吸い込んでしまいます。吸い込む際のイメージは「見えないすべり台の上をすべるようにして吸い込んでいく」感じだそうです。吸い込まれるときは、ブラックホールに近付けば近付くほど、スパゲッティのように細く引き伸ばされるのだそうです。

 私自身、ブラックホールについては、漠然としたイメージを持っているだけで、詳しくは知りませんでしたので、とても興味深く「読み聞かせ」を聴かせていただきました。子どもたちも私と同じような心持ちで聴いていたのかもしれません。

 図書ボランティアのHさん! 子どもたちと共に、有意義な時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。

 

いろいろな出来事盛りだくさんの1日です!

2023年7月11日 13時10分

 朝から爽やかな青空が広がっています。今日の常盤っ子たちは、プールでの授業を思う存分楽しんでいます!!私たちTEAM常盤スタッフ「熱中症予防」に細心の注意を払いながら子どもたちを見守っています。

  さて、本日は様々なお客様方をお迎えして、校内各所で様々な出来事が同時進行で進んでいます。簡単に紹介します!

1 職場体験学習

 日吉中学校の生徒さん3名が来校して、昨日から明日までの3日間、母校である常盤小学校にて職場体験学習をしています。愛媛県では、「えひめジョブチャレンジU-15」という事業を、県下全域の中学校で展開しています。「地域の子どもは地域で育てる」という基本理念の下、キャリア教育の大きな柱の一つとして展開しているものです。

  上の写真は、授業前の朝の活動(火曜日は「計算タイム」)の時間帯の3人の様子です。後輩の常盤っ子たちがタブレットを使ってドリル学習をしたり、ペーパーのプリント問題にチャレンジしたりしている様子を、後ろから観察していました。(まだ、2日目の朝一番ということで、若干緊張気味の面持ちでした。) 3人とも大変礼儀正しく、節度ある態度で体験学習に取り組んでくれています。 分からないことは、遠慮せず何でも質問してくださいね!!3人にとって、有意義な3日間になりますように。

 そうした中、3人の頑張り振りを見に、日吉中学校の2年部の先生が巡回してくださいました。

 なんと、このT先生も常盤小学校の卒業生で、約20年前(教諭時代)、私が常盤小学校に着任して初めて担任させてもらった子(当時6年生)でした!!久しぶりの再会に会話が弾みました。

 

 2 租税教室

 今治法人会の皆様が来校くださって、6年生を対象に「わたしたちのくらしと税」というテーマで「租税教室」を開いてくださいました。

 導入では、「1億円模擬紙幣の重さ体験」を代表児童にさせてくださいました。各学級の代表児童が模擬紙幣ではありますが、1億円紙幣の塊の重さを体感させてもらいました。予想以上の重さに、驚いていた代表児童もいました。

 その後は、クイズ等も交えながら、「税を払うのはだれ?」「消費税以外にはどんな税金があるのかな?」「税は大きく分けると…」等について、大変分かりやすく説明してくださいました。

 6年常盤っ子たちは、静かに耳を傾けながら、大切だと思ったことを一生懸命メモしていました。説明の合間にあった質問には、積極的に挙手して答えることもできていました。

 教室での授業だけでは学びにくいことを、楽しく分かりやすく教えていただき、とても有意義な時間を過ごすことができました。今治法人会の皆様、ありがとうございました。

 

3 授業研究会

  日本女子大学名誉教授・吉崎静夫先生、元大分大学客員教授(第25代常盤小学校長)・渡邊和志先生が来校くださり、本校6年生の社会科授業を参観(観察)されました。

 お二人は、「1人1台端末を活用したリフレクションー教科指導における子どもの内面把握とその活用ー」という研究テーマの下、共同研究をされています。その研究協力者(授業者)として本校スタッフが検証授業を行いました。

 吉崎先生は、教育心理学や教育工学の分野では、日本を代表する研究者のお一人です。また、渡邊先生は、常盤小校長職を終えられた後、大分大学に准教授として招かれ、関係学会から注目される研究を重ねられてこられました。

 今回の研究では、「児童が45分間の学習記録をどのような方法(タブレット端末入力やノート記入等)で残すかを調べ、授業後に学習内容を振り返った際に、どのような記録が効率的かつ知識・理解獲得に有効かを検証する」ことや、「児童が授業を振り返ったとき、学んだことを想起しやすい板書とはどのような板書かを検証する」こと等を目的にしていると、自身は解釈しています。(※これまでの数時間にわたる検証授業の過程で、若干の軌道修正等があったのかもしれませんが、その詳細については自身は十分把握できていません。)

 以前、渡邊先生が雑談の中でお話されていましたが、「ペーパーの教科書とデジタル教科書を使用した子どもの定着学力(測定方法や測定観点等の詳細については、お聴きしていないので分かりませんが…。)を比較した研究」があるとのことでした。そして、検証の結果は、後者よりも前者の方が高かったとのことでした。

 多様な研究の中には、上記とは異なる研究結果もあるかもしれませんが、私は渡邊先生のこのお話を大変興味深く聴かせていただきました。

 今回、常盤っ子TEAM常盤スタッフが参加させていただいた研究でも、「アナログ」と「デジタル」の学習効果の比較に関わる検証結果や分析・考察を示していただけるものと楽しみにしています。

 愛媛県では、県下の公立小・中学校で「アナログとデジタルのベストミックス」を目指した授業の在り方を模索しているところです。その方向性を探る上でも、今回の研究は大変興味深いものになりそうだな…と期待しています。 

 なお、お二人は、明日も来校くださり、「学級活動(2)」の研究授業を参観(観察)される予定です。

※下の写真は、以前の研究授業風景です。

 

7月7日! 学団会を行いました!!

2023年7月7日 10時53分

 ブログをご覧くださっている皆さん!今日は7月7日です。何の日でしょう?

 そうです、「七夕(たなばた)」ですね。

 七夕といえば、自身は「織姫と彦星が1年に1度だけ会える日」と毎年のように聞かされて育ちました。ですから、子ども心にも、なんとなくロマンティックな日という心持ち(気分・雰囲気)でこの日を過ごしていた記憶があります。 

 自身が保育所や小学校に通っていた頃は、先生方が大きな竹(少なくとも教室の天井に届く程度の高さ(3m程度?)がありました。)を切ってきてくれて、各自が作った笹飾りや願いを込めた短冊を結び付けて飾っていました。

 小学校低学年の頃までは、その竹をそこそこの距離がある海まで、みんなで歩いて運んで流した記憶もあります。すべて授業時間に実施していましたので、カリキュラムに組み込まれていた正規の教育活動だったのだと思います。古き良き時代ですね…。

 さて、夏休みに向けて、本日は「学団会」がありました。

 主な議題は、

1 1学期の反省

2 夏休みの計画

 ① 学団奉仕活動

 ② 学団別当番活動

 ③ ラジオ体操・子ども会や愛護班の行事

でした。上記③につきましては、先日の地区別懇談会にて、各学団の保護者の皆様が話し合ってくださって、実施の有無や方法等について決めてくださっていましたので、それを子どもたちに伝えました。

 本日の話合いで決まりましたことは、子どもさんがメモを持ち帰ると思いますし、本校担当スタッフが一覧表にまとめて印刷・配付もしますので、そちらをご覧ください。

 

 一方、昨日の学校HP「常盤小学校からの大切なお知らせ」にてお伝えしましたように、各学団の「通学路危険箇所」につきましては、学団会の最後に、各学団担当スタッフから子どもたちに説明したり指導したりしました。(危険箇所のご報告がなかった学団の子どもたちにはしていません。)

 子どもたちは、みんな真剣な表情で説明に耳を傾けてくれていました。登下校時にけがや事故等がないことを祈るばかりです。保護者の皆様、地域の皆様、夏休み中の常盤っ子たちの見守りや声掛け(指導や励まし)をよろしくお願いいたします。

ショート集会「Let's栽培!集会」【by栽培委員会】

2023年7月6日 08時40分

 おはようございます!透き通るようなスカイブルーの青空が広がっています。爽快な1日のスタートです。

 本日は、朝の活動の時間帯〔7:55~8:10〕に、栽培委員会プレゼンツのショート集会「Let's栽培! 集会」がありました。集会のねらいは…

① 学校で栽培している植物に興味を持ってもらうために、クイズをしたり緑の羽根募金の説明をしたりする。

② 栽培委員会の発表を通して、考えたり感じたりしたことを積極的に発表する。

でした。

 まずは、いつものように黙動で全校児童が入場。

 集会委員会メンバーによる進行で、栽培委員会の子どもたちの発表がありました。

 まずは、栽培委員会の活動内容の説明でした。水やりや花がら摘み、花の植え替え(プランターの土づくりや土の入れ替え)など、地道な活動を続けてくれています。

 続いて、常盤小学校の校庭に咲く花に関するクイズがありました。

 第1問「夏の季節にない草花はどれ?」①サクラソウ、②マリーゴールド、③コキア(ほうき草)

 正解は①サクラソウ

 入学式の頃には満開の花が新1年生の入学を祝ってくれていました。春の終わりとともに、花の時期は終わります。

 これからの時期に常盤っ子たちの目を楽しませてくれるのが②マリーゴールド③コキアです。

 

 第2問「元気のないパンジーを長くきれいに咲かせるためには?」①水をたっぷりやる。②花を摘む。③肥料をやる。

 このクイズには、多くの子どもたちがの反応を示していました。

 ①~③のどれも正解ではありますが、栽培委員会の子どもたちが紹介してくれたのが「②花を摘む」でした。全校児童にとっては意外だったようです。特に低学年の子どもたちにとっては「花を摘む」というのは、「長く咲かせる」こととは真逆の答えということで、???????の反応

 その???????を解消すべく、栽培委員会の子どもたちが「パンジーの花摘み」作業の方法や意味、大切さについて紹介していました。

 クイズに続いて、6月に実施した「緑の羽根募金」についての説明がありました。常盤小学校では、総額8,140円が集まりました。(ご協力ありがとうございました。)

 さらに、日本中で集められた「緑の羽根募金」が何に使われるかの説明もありました。大きく分けて「森づくり」「人づくり(育成)」に使われるとの説明でした。

 全校児童は、真剣に耳を傾けていました。

 発表の最後は、栽培委員会の子どもたちから全校のみんなへの呼び掛けでした。

 常盤小学校を緑いっぱい・花いっぱい・幸せいっぱいの学校に!!

 続いて、各学年の子どもたちから「感想発表」がありました。全校児童を前にして、自ら挙手して発表してくれました。(発表してくれた常盤っ子のみなさん!勇気を出して手を挙げ、発表してくれてありがとう!!) 

 代表児童からは、「緑の羽根募金がどのように使われているのかがよく分かりました。」「栽培委員会のみなさんが、どのようにして草花を育てているのかがよく分かりました。」「栽培委員会のみなさんの頑張りがよく分かりました。」などの感想発表がありました。

 集会の最後に、栽培委員会の担当スタッフからの話がありました。

 話の概要は小さな変化に気付くことができる人になってください。季節が変化するとともに、草花も変化(成長)します。よく見ていないと気付かないような小さな変化(成長)です。人もいっしょです。日々変化(成長)しています。友達の小さな変化(成長)に気付くことができる人になってほしいです。そして、植物や人を大切にすることができる人になってほしいです。」 とても心に響くお話でした。

 進行してくれた集会委員会のみなさん、企画・発表をしてくれた栽培委員会のみなさん、指導・支援をしてくれたTEAM常盤関係スタッフのみなさん、「大切なこと」に気付かせてくれた心に残る集会をありがとうございました。

 

 午前8:10の段階で、既に屋内運動場の気温は28℃熱中症注意目安は「警戒レベル手前」でした。今日はとても暑くなりそうです。子どもたち&TEAM常盤スタッフ「熱中症予防対策」を徹底したいと思います。ブログをご覧くださっている皆様も十分お気を付けください。

FC今治のみなさん&今治警察署の署員さんが「見守る運動」で来校!

2023年7月5日 09時39分

 本日、FC今治のみなさん今治警察署の署員さんお二人が来校され、キリン門・ゾウ門・ウサギ門に立ってくださって、常盤っ子たちを迎えてくれました。

 この活動は、FC今治の選手・スタッフの皆様が、地域貢献や地元民に親しんでもらうこと等を目的にスタートした「小学校みまもる運動」です。1年間で今治市内(島しょ部も含めて)の全小学校を巡回して「登校時の見守り」と「下校時の見守り」をしてくださる予定とのことです。

 ということで、本日、常盤小学校にも来校くださり、常盤っ子たち朝の見守りをしてくださいました。併せまして、本活動をバックアップする形で、今治警察署の署員さんも来校くださり、一緒に見守り活動をしてくださいました。FC今治の皆さんも今治警察署員さんも、とても明るく気さくな方々ばかりで、ちょっと照れ気味の子どもたちに、爽やかなあいさつ温かな言葉掛けをしてくださっていました。有難いことです。

 見守り運動後は、FC今治アカデミーU12のスタッフ(コーチ)の方が、常盤小学校在籍のU12メンバーを中心に、常盤っ子たち学校での生活の様子を参観してくださいました。普段は、グラウンドで躍動する子どもたち…。教室での様子はスタッフさんの目には、どのように映ったでしょうか…。

 FC今治の皆様今治警察署の皆様、今朝はありがとうございました!! 下校時もまたよろしくお願いいたします!!! 

「みかん農家の方々のお仕事」から思うこと

2023年7月4日 11時30分

 朝から晴れ間が広がる好天となっています。子どもたちは、青空の下、ずっと我慢してきたプールでの授業を思う存分楽しんでいます。

 一方で、本日は急激な気温上昇に伴い「暑さ指数」もうなぎ上りになる可能性がありますので、「環境省熱中症予防情報サイト」をチェックしながら、「今治市の暑さ指数(WBGT)」の推移をこまめに確認しています。ちなみに10時現在の指数は「26.6」「警戒レベル」となっています。

 

 さて、本日は、3年生の教室を回ってみました。

 最初に教室に入らせてもらったクラスでは、社会科の授業を行っていました。歴代の今治市の社会科主任の先生方が中心となって作成(定期的に更新)した「今治のくらし」という冊子を使って、「農家の仕事」についての学習をしていました。今日の学習では「みかん農家の方々が、おいしいみかんを作るためにしている仕事」について調べていました。

 ところで、ブログをご覧くださっているみなさんは、「みかん作り」をされた経験はありますか?自身は、実家がみかんを栽培(そんなに広くはありませんでしたし、副業としてでしたが…)していましたので、中学生の頃までは両親の手伝いをよくしていました。あの頃の懐かしい風景や記憶を回想しながら授業を見させてもらいました。

 主な仕事として資料に紹介されていたのは、次のような作業内容でした。

3月 土作りをする〔肥料をやる/剪定をする〕

4月 雑草を取り除く

6月 摘果(てきか)をする/消毒をする(3月まで何回も)

9月 収穫をする(~4月頃まで)

 文字にしますと、「この程度か…。」という印象を持たれるかもしれませんが、実際は、相当大変な仕事です。

 例えば、「4月 雑草を取り除く」と、一行のみの表現となっていますが、当然この除草作業は4月だけではなく、1年間で何回も(何十回も)繰り返す農作業です。特に夏場の除草は地獄のような暑さの中でしますので、上着もズボンも汗でぐっしょりになります。作業の合間に上着を絞りますと、染み込んだ汗がボタボタボタッとしたたり落ちるほどでした。 今思い返しますと、「あの頃、よく熱中症にならなかったものだな…。」と。

 さらに、この除草作業以上に重労働だったのが、冊子には紹介されていませんでしたが「潅水(かんすい)作業」でした。夏場の水やりです。潅水といっても、みかん畑に水道(蛇口)があるはずもなく、みかん畑から一番近い「ため池」や「小川」を探して、そこから水を汲んで潅水します。大型のポンプを運搬・設置して水を吸い上げ、何百メートルもホースをつないでみかん畑に送り届け、1本1本の木の根元に潅水して回ります。

 みかん畑といいましても、平地の畑だけでなく、山の急斜面を開墾した段々畑もありましたので、重いホースを引き上げ、這わせる作業はなかなかの重労働でした。我が家では、ポンプの設置や調整、操作は大人の仕事で、ホースを這わせて潅水したり、潅水後にホースを回収して軽トラに積み込んだりする作業は主に子ども(私)の仕事でした。中学生になってからはそうでもありませんでしたが、小学生だった頃は、肉体的にも精神(任された責任の重さ➡潅水の仕方がマズイと木が弱る・場合によっては枯れる)的にもかなりキツイ仕事でした。が、そうした体験を通して学んだことや身に付けたことは多々あったと思います。

 メタバースなど、バーチャル体験の機会・時間が増え続けている現状の中、子どもたちに実体験させることの大切さを思わずにいられません。理科の学習でアルコールランプに火を点ける際、子どもたちにあえてマッチを使わせることがあります。今の子どもたちのほとんどは、マッチ棒にスムーズ&スマートに火を点けることができません。日常生活の中で、マッチを使ったことがない…どころか、見たことすらない子どもたちが増えています。オール電化のご家庭では、「炎を見たことがない子どもたち」もいるのではないでしょうか?

 今後、学校という空間は、「教科等の学習の場」である以上に「実体験をさせる場(人間関係づくりも含めて)」としての位置付け・意味合いが強くなっていくのではないかと、予想しています。極論しますと、前者は主にAIが担い、後者を学校が担う時代がそう遠くない未来に訪れるのではないか…と。

 

 話が少しそれてしまいました。元に戻します。

 子どもたちの授業の様子を見ていて、印象的だったのは「摘果(てきか)作業」について話し合っていた場面でした。ブログをご覧くださっている皆さんは「摘果」って何のことか分かりますか?自身が子どもの頃は「てきか」ではなく「てっか」と言っていました。当然のごとく、漢字で「摘果」と書くなどということは全く知らず、頭の中には「テッカ」という片仮名の響きしかなかったように思います。(笑)

 

 二字熟語「摘果」の意味は「果実を摘み取ること」です。ただし、「収穫」とは意味合いが異なります。みかんの実がまだ青く小さい段階で行う作業です。

 先生からは、「せっかく実り始めたみかんの実を、どうして摘み取るのでしょう?」という問い掛けがありました。正解は「枝の太さや長さ、葉の大きさや数を見ながら、余分なみかんの実を摘み取ることで、味が凝縮された、適度な大きさのみかん(商品として高く売れるみかん)を実らせるため」です。

 子どもたちからは、上記の正解に近い発表がたくさんありました。その一方で、「みかんを多く生産し過ぎると、みかんの値段(単価)が下がってしまうから。」といった意味合いの発表もありました。冊子の記述とは少しずれていましたが、発表を聞きながら、「なるほど!」「これまで学んできたことを基によく考えているなあ!」と、感心しました。3年生とはいえ、しっかり考えることができています!すばらしい!!

  意見交換後は、この時間に学習したことを、各自でノートにまとめていました。学習したことを整理し直し、ポイントを押さえて書き込むことで、学びをより確かなものにすることができていたように思います。深まりのある学習振りでした。 

授業ウォッチング

2023年7月3日 12時30分

 昨日の夏を思わせるような晴天がうそのように、梅雨空が広がっています。九州地方では5県に避難指示が発出されているようで、今後の災害発生が懸念されます。四国地方におきましても、油断禁物…。九州地方を覆っている分厚い雨雲がこちらに移動してくるかもしれません。今後の天候の推移を注視していきたいと思っています。

 さて、本日は2年生の教室におじゃましました。算数の授業中でした。単元は「100をこえる数」で、授業のめあては「千という数についてしらべよう」でした。

 まずは、教科書に描かれている★マーク(1000個描かれています。)を数える活動からスタートしました。 ただ、1個1個数えていたのでは、「時間がかかる」「数え間違いがあるかもしれない」等の問題が想定されます。そこで、先生からは「100のまとまりをつくって、鉛筆で囲んで調べてみましょう!」との指示がありました。

 2年生の子どもたちは、思い思いに「100のまとまり」を見つけては囲み線を引いていました。

  先日の1年生の算数授業を紹介しましたブログでも説明しましたが、こうした「操作的な学習活動」は小学生(特に低学年児童)にとってはとても大切です。具体的動作を交えた学習活動をする中で、気付き、理解し、思考が深まり、「きまり(法則)」のようなものが見えてくる…。

 この授業でも、操作的な活動を通して100のまとまりに囲み線を入れたことによって、「100を10個集めた数が1000であること」「数字の1000は千(せん)と書くこと(読むこと)」を子どもたちは理解していました。

 

 上記の基本を押さえた上で、次は確認問題にチャレンジしていました。問題は…

① 1000より「1」小さい数は?

② 900にあといくつで1000か?

③ 1000は「10」を何こあつめた数か?

 子どもたちのノートを見て回りました。指を使って考えている子、教科書の★マークの図を使って考えている子、式を立てて考えている子、頭の中で考えノートに答えを書き込んでいる子などなど、様々なスタイルで確認問題にチャレンジしていました。

 ①はほとんどの子どもたちが正解を記入していましたが、②③は誤答があり、「10」とノートに書き込んでいた子どもたちがちらほら見られました。

 全体での発表時には「①999」「②100」「③100」の正解がテンポよく発表され、子どもたちは「いいでーす!」と声をそろえて反応していました。

 誤答を書き込んでいた常盤っ子たちは、「なぜその答えになるのか?」分かったかな? もし、まだよく分かっていないようなら、もう一度じっくり考え直したり、先生や友達に聴いたりして、しっかり理解してくださいね!!今日の授業で学んだことは算数の基本であり、一生使う考え方ですからネ!!

 確認問題にチャレンジした後は、算数の学習帳(通称「算学(さんがく)」)を取り出して、練習問題・応用問題にチャレンジしていました。

 先生に答え合わせをしてもらい、全問正解できた子どもたちからマイ・タブレットを取り出して、自主学習に取り組んでいました。

 各自の興味・関心やレベルに応じて、問題の種類や難易度等を選ぶことのできる「タブレット・ドリル」にチャレンジしていました。

 2年生の子どもたちですが、先生の指示や助け等がなくても、慣れた手つき・様子でタブレットを起動させ、ID等を入力し、黙々とドリル学習を行っていました。

 上の写真のような風景は、完全に学校の日常風景となっています。子どもたちの学び・習熟のスピードには、本当に驚かされます!!

よく降りますねえ…

2023年6月30日 15時40分

 今朝方は、激しい雨音で目覚めました。車の屋根や窓ガラスを叩く激しい雨音に、「警報が発表されるのでは…」と心配しつつ身支度を整え、車に乗り込みました。

 出勤途中、浅川沿いを走っておりましたら、水かさがかなり増しており、川の流れが激しくなっていました。子どもたちが登校する時間帯には、小降りになってくれればよいのだが…と思いながら、いつもより早めに出勤しました。 

 朝からずっと鉛色の空を見上げながら過ごしてきましたが、警報が出るほどの激しい降り方にはならず、何とか6時間目を終えることができました。

 ただ、子どもたちが楽しみにしていたプールでの授業(水泳)は終日できず、子どもたちはガッカリでした。 常盤っ子のみなさん、悪天候により泳がせてあげられなくてごめんなさい。

 午後、そうした雨によるストレスを溜めているであろう子どもたちの様子を見に、校舎内をぐるりと回ってみました。私の心配とは裏腹に、子どもたちはそうしたストレスを感じさせることなく生き生きとした表情で授業を受けていました。

 

 1年生の教室では算数科の授業をしていました。

 教室におじゃましたときには、復習プリント「10までのたしざん(15問×2枚=30問)」の答え合わせをしているところでした。

 先生の正解の読み上げを聞きながら、「はいっ!」「はいっ!」「はいっ!」…とテンポよく&歯切れよく返事をしながら丸を付けていく1年生の姿に、「ああ、一段と成長したなーーーー!」と…しみじみ実感。しかも、ほとんどの子どもたちが全問正解!!心も頭も着実に成長しています!!

 続いて、「今日のお勉強」

 先生から絵の提示がありました。電子黒板に映された最初の場面絵には、カエルが5匹。

 ところが、次の場面絵では、2匹のカエルが水草の葉っぱの上に移動。

 先生からは…。

 「みなさん、2枚の絵を見てお話を作ってみて!」

 子どもたちはすぐに反応&挙手! 

 「小さな島にカエルが5匹います。島から2匹のカエルが帰りました。」との発表が。

 その後、「残ったカエルは3匹です。」との気の利いた発表も。(そうしたやり取りの中、「あっ!今日は『ひきざん』のお勉強だな!」とつぶやきながらニヤリとしていた子もいました。)

 こうした子どもたちの反応を受け、先生は「今日の学習のめあて」を、めあてボードに板書。

 ➡「のこりはいくつかかんがえよう」

 また、「今日は、ブロックを使ってお勉強します!」と、子どもたちに伝えていました。

 その後の授業は、ブロックを使って、手・目・頭を働かせながらの学習。こういう学習のことを、「操作的な学習」といいます。「頭の中で思考すること」も確かに大切ですが、そうした抽象的な思考力の基礎を身に付けさせるためには、具体物を使った「操作的な学習」がとても大切です。特に低学年児童にとっては、必要不可欠です。

  1年生の子どもたちは、ブロックを使った操作的な学習を通して、「ひきざん」の考え方(概念)の基礎を、楽しく身に付けていました。

 

 こうした授業の流れの中、ちょっと面白かった(クスリと笑えた)場面がありましたので紹介します。

 

先生(先生用の大きなブロックを黒板に貼って操作しながら)「5匹のカエルさんがいたんだよね。」

子どもたち「うん。うん。」

先生「で、2匹のカエルさんが帰ったんだよね。」

子どもたち「うん。うん。」

先生「カエルが帰る!」(と言って、先生はニヤリ)

 これを聞いて、大半の子どもたちは「……」や「?」の表情。つまり、無反応or意味が分からないといった様子。

 ところが、中に数名、ニヤリとしたり「ダジャレや!」とつぶやいたりする子もいました。 1年生の中にも大人のユーモアが分かり始めている子が現れ始めているようです。

 私も教室の後ろで、そうしたやり取りを聴きながら、一人「ニヤリ」としていました。(笑) 1年生の子どもたちに、すごく癒されたひとときでした。

 1年生の常盤っ子のみなさん&先生!楽しい授業を見せてくれてありがとうございました!!