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7月7日! 学団会を行いました!!

2023年7月7日 10時53分

 ブログをご覧くださっている皆さん!今日は7月7日です。何の日でしょう?

 そうです、「七夕(たなばた)」ですね。

 七夕といえば、自身は「織姫と彦星が1年に1度だけ会える日」と毎年のように聞かされて育ちました。ですから、子ども心にも、なんとなくロマンティックな日という心持ち(気分・雰囲気)でこの日を過ごしていた記憶があります。 

 自身が保育所や小学校に通っていた頃は、先生方が大きな竹(少なくとも教室の天井に届く程度の高さ(3m程度?)がありました。)を切ってきてくれて、各自が作った笹飾りや願いを込めた短冊を結び付けて飾っていました。

 小学校低学年の頃までは、その竹をそこそこの距離がある海まで、みんなで歩いて運んで流した記憶もあります。すべて授業時間に実施していましたので、カリキュラムに組み込まれていた正規の教育活動だったのだと思います。古き良き時代ですね…。

 さて、夏休みに向けて、本日は「学団会」がありました。

 主な議題は、

1 1学期の反省

2 夏休みの計画

 ① 学団奉仕活動

 ② 学団別当番活動

 ③ ラジオ体操・子ども会や愛護班の行事

でした。上記③につきましては、先日の地区別懇談会にて、各学団の保護者の皆様が話し合ってくださって、実施の有無や方法等について決めてくださっていましたので、それを子どもたちに伝えました。

 本日の話合いで決まりましたことは、子どもさんがメモを持ち帰ると思いますし、本校担当スタッフが一覧表にまとめて印刷・配付もしますので、そちらをご覧ください。

 

 一方、昨日の学校HP「常盤小学校からの大切なお知らせ」にてお伝えしましたように、各学団の「通学路危険箇所」につきましては、学団会の最後に、各学団担当スタッフから子どもたちに説明したり指導したりしました。(危険箇所のご報告がなかった学団の子どもたちにはしていません。)

 子どもたちは、みんな真剣な表情で説明に耳を傾けてくれていました。登下校時にけがや事故等がないことを祈るばかりです。保護者の皆様、地域の皆様、夏休み中の常盤っ子たちの見守りや声掛け(指導や励まし)をよろしくお願いいたします。

ショート集会「Let's栽培!集会」【by栽培委員会】

2023年7月6日 08時40分

 おはようございます!透き通るようなスカイブルーの青空が広がっています。爽快な1日のスタートです。

 本日は、朝の活動の時間帯〔7:55~8:10〕に、栽培委員会プレゼンツのショート集会「Let's栽培! 集会」がありました。集会のねらいは…

① 学校で栽培している植物に興味を持ってもらうために、クイズをしたり緑の羽根募金の説明をしたりする。

② 栽培委員会の発表を通して、考えたり感じたりしたことを積極的に発表する。

でした。

 まずは、いつものように黙動で全校児童が入場。

 集会委員会メンバーによる進行で、栽培委員会の子どもたちの発表がありました。

 まずは、栽培委員会の活動内容の説明でした。水やりや花がら摘み、花の植え替え(プランターの土づくりや土の入れ替え)など、地道な活動を続けてくれています。

 続いて、常盤小学校の校庭に咲く花に関するクイズがありました。

 第1問「夏の季節にない草花はどれ?」①サクラソウ、②マリーゴールド、③コキア(ほうき草)

 正解は①サクラソウ

 入学式の頃には満開の花が新1年生の入学を祝ってくれていました。春の終わりとともに、花の時期は終わります。

 これからの時期に常盤っ子たちの目を楽しませてくれるのが②マリーゴールド③コキアです。

 

 第2問「元気のないパンジーを長くきれいに咲かせるためには?」①水をたっぷりやる。②花を摘む。③肥料をやる。

 このクイズには、多くの子どもたちがの反応を示していました。

 ①~③のどれも正解ではありますが、栽培委員会の子どもたちが紹介してくれたのが「②花を摘む」でした。全校児童にとっては意外だったようです。特に低学年の子どもたちにとっては「花を摘む」というのは、「長く咲かせる」こととは真逆の答えということで、???????の反応

 その???????を解消すべく、栽培委員会の子どもたちが「パンジーの花摘み」作業の方法や意味、大切さについて紹介していました。

 クイズに続いて、6月に実施した「緑の羽根募金」についての説明がありました。常盤小学校では、総額8,140円が集まりました。(ご協力ありがとうございました。)

 さらに、日本中で集められた「緑の羽根募金」が何に使われるかの説明もありました。大きく分けて「森づくり」「人づくり(育成)」に使われるとの説明でした。

 全校児童は、真剣に耳を傾けていました。

 発表の最後は、栽培委員会の子どもたちから全校のみんなへの呼び掛けでした。

 常盤小学校を緑いっぱい・花いっぱい・幸せいっぱいの学校に!!

 続いて、各学年の子どもたちから「感想発表」がありました。全校児童を前にして、自ら挙手して発表してくれました。(発表してくれた常盤っ子のみなさん!勇気を出して手を挙げ、発表してくれてありがとう!!) 

 代表児童からは、「緑の羽根募金がどのように使われているのかがよく分かりました。」「栽培委員会のみなさんが、どのようにして草花を育てているのかがよく分かりました。」「栽培委員会のみなさんの頑張りがよく分かりました。」などの感想発表がありました。

 集会の最後に、栽培委員会の担当スタッフからの話がありました。

 話の概要は小さな変化に気付くことができる人になってください。季節が変化するとともに、草花も変化(成長)します。よく見ていないと気付かないような小さな変化(成長)です。人もいっしょです。日々変化(成長)しています。友達の小さな変化(成長)に気付くことができる人になってほしいです。そして、植物や人を大切にすることができる人になってほしいです。」 とても心に響くお話でした。

 進行してくれた集会委員会のみなさん、企画・発表をしてくれた栽培委員会のみなさん、指導・支援をしてくれたTEAM常盤関係スタッフのみなさん、「大切なこと」に気付かせてくれた心に残る集会をありがとうございました。

 

 午前8:10の段階で、既に屋内運動場の気温は28℃熱中症注意目安は「警戒レベル手前」でした。今日はとても暑くなりそうです。子どもたち&TEAM常盤スタッフ「熱中症予防対策」を徹底したいと思います。ブログをご覧くださっている皆様も十分お気を付けください。

FC今治のみなさん&今治警察署の署員さんが「見守る運動」で来校!

2023年7月5日 09時39分

 本日、FC今治のみなさん今治警察署の署員さんお二人が来校され、キリン門・ゾウ門・ウサギ門に立ってくださって、常盤っ子たちを迎えてくれました。

 この活動は、FC今治の選手・スタッフの皆様が、地域貢献や地元民に親しんでもらうこと等を目的にスタートした「小学校みまもる運動」です。1年間で今治市内(島しょ部も含めて)の全小学校を巡回して「登校時の見守り」と「下校時の見守り」をしてくださる予定とのことです。

 ということで、本日、常盤小学校にも来校くださり、常盤っ子たち朝の見守りをしてくださいました。併せまして、本活動をバックアップする形で、今治警察署の署員さんも来校くださり、一緒に見守り活動をしてくださいました。FC今治の皆さんも今治警察署員さんも、とても明るく気さくな方々ばかりで、ちょっと照れ気味の子どもたちに、爽やかなあいさつ温かな言葉掛けをしてくださっていました。有難いことです。

 見守り運動後は、FC今治アカデミーU12のスタッフ(コーチ)の方が、常盤小学校在籍のU12メンバーを中心に、常盤っ子たち学校での生活の様子を参観してくださいました。普段は、グラウンドで躍動する子どもたち…。教室での様子はスタッフさんの目には、どのように映ったでしょうか…。

 FC今治の皆様今治警察署の皆様、今朝はありがとうございました!! 下校時もまたよろしくお願いいたします!!! 

「みかん農家の方々のお仕事」から思うこと

2023年7月4日 11時30分

 朝から晴れ間が広がる好天となっています。子どもたちは、青空の下、ずっと我慢してきたプールでの授業を思う存分楽しんでいます。

 一方で、本日は急激な気温上昇に伴い「暑さ指数」もうなぎ上りになる可能性がありますので、「環境省熱中症予防情報サイト」をチェックしながら、「今治市の暑さ指数(WBGT)」の推移をこまめに確認しています。ちなみに10時現在の指数は「26.6」「警戒レベル」となっています。

 

 さて、本日は、3年生の教室を回ってみました。

 最初に教室に入らせてもらったクラスでは、社会科の授業を行っていました。歴代の今治市の社会科主任の先生方が中心となって作成(定期的に更新)した「今治のくらし」という冊子を使って、「農家の仕事」についての学習をしていました。今日の学習では「みかん農家の方々が、おいしいみかんを作るためにしている仕事」について調べていました。

 ところで、ブログをご覧くださっているみなさんは、「みかん作り」をされた経験はありますか?自身は、実家がみかんを栽培(そんなに広くはありませんでしたし、副業としてでしたが…)していましたので、中学生の頃までは両親の手伝いをよくしていました。あの頃の懐かしい風景や記憶を回想しながら授業を見させてもらいました。

 主な仕事として資料に紹介されていたのは、次のような作業内容でした。

3月 土作りをする〔肥料をやる/剪定をする〕

4月 雑草を取り除く

6月 摘果(てきか)をする/消毒をする(3月まで何回も)

9月 収穫をする(~4月頃まで)

 文字にしますと、「この程度か…。」という印象を持たれるかもしれませんが、実際は、相当大変な仕事です。

 例えば、「4月 雑草を取り除く」と、一行のみの表現となっていますが、当然この除草作業は4月だけではなく、1年間で何回も(何十回も)繰り返す農作業です。特に夏場の除草は地獄のような暑さの中でしますので、上着もズボンも汗でぐっしょりになります。作業の合間に上着を絞りますと、染み込んだ汗がボタボタボタッとしたたり落ちるほどでした。 今思い返しますと、「あの頃、よく熱中症にならなかったものだな…。」と。

 さらに、この除草作業以上に重労働だったのが、冊子には紹介されていませんでしたが「潅水(かんすい)作業」でした。夏場の水やりです。潅水といっても、みかん畑に水道(蛇口)があるはずもなく、みかん畑から一番近い「ため池」や「小川」を探して、そこから水を汲んで潅水します。大型のポンプを運搬・設置して水を吸い上げ、何百メートルもホースをつないでみかん畑に送り届け、1本1本の木の根元に潅水して回ります。

 みかん畑といいましても、平地の畑だけでなく、山の急斜面を開墾した段々畑もありましたので、重いホースを引き上げ、這わせる作業はなかなかの重労働でした。我が家では、ポンプの設置や調整、操作は大人の仕事で、ホースを這わせて潅水したり、潅水後にホースを回収して軽トラに積み込んだりする作業は主に子ども(私)の仕事でした。中学生になってからはそうでもありませんでしたが、小学生だった頃は、肉体的にも精神(任された責任の重さ➡潅水の仕方がマズイと木が弱る・場合によっては枯れる)的にもかなりキツイ仕事でした。が、そうした体験を通して学んだことや身に付けたことは多々あったと思います。

 メタバースなど、バーチャル体験の機会・時間が増え続けている現状の中、子どもたちに実体験させることの大切さを思わずにいられません。理科の学習でアルコールランプに火を点ける際、子どもたちにあえてマッチを使わせることがあります。今の子どもたちのほとんどは、マッチ棒にスムーズ&スマートに火を点けることができません。日常生活の中で、マッチを使ったことがない…どころか、見たことすらない子どもたちが増えています。オール電化のご家庭では、「炎を見たことがない子どもたち」もいるのではないでしょうか?

 今後、学校という空間は、「教科等の学習の場」である以上に「実体験をさせる場(人間関係づくりも含めて)」としての位置付け・意味合いが強くなっていくのではないかと、予想しています。極論しますと、前者は主にAIが担い、後者を学校が担う時代がそう遠くない未来に訪れるのではないか…と。

 

 話が少しそれてしまいました。元に戻します。

 子どもたちの授業の様子を見ていて、印象的だったのは「摘果(てきか)作業」について話し合っていた場面でした。ブログをご覧くださっている皆さんは「摘果」って何のことか分かりますか?自身が子どもの頃は「てきか」ではなく「てっか」と言っていました。当然のごとく、漢字で「摘果」と書くなどということは全く知らず、頭の中には「テッカ」という片仮名の響きしかなかったように思います。(笑)

 

 二字熟語「摘果」の意味は「果実を摘み取ること」です。ただし、「収穫」とは意味合いが異なります。みかんの実がまだ青く小さい段階で行う作業です。

 先生からは、「せっかく実り始めたみかんの実を、どうして摘み取るのでしょう?」という問い掛けがありました。正解は「枝の太さや長さ、葉の大きさや数を見ながら、余分なみかんの実を摘み取ることで、味が凝縮された、適度な大きさのみかん(商品として高く売れるみかん)を実らせるため」です。

 子どもたちからは、上記の正解に近い発表がたくさんありました。その一方で、「みかんを多く生産し過ぎると、みかんの値段(単価)が下がってしまうから。」といった意味合いの発表もありました。冊子の記述とは少しずれていましたが、発表を聞きながら、「なるほど!」「これまで学んできたことを基によく考えているなあ!」と、感心しました。3年生とはいえ、しっかり考えることができています!すばらしい!!

  意見交換後は、この時間に学習したことを、各自でノートにまとめていました。学習したことを整理し直し、ポイントを押さえて書き込むことで、学びをより確かなものにすることができていたように思います。深まりのある学習振りでした。 

授業ウォッチング

2023年7月3日 12時30分

 昨日の夏を思わせるような晴天がうそのように、梅雨空が広がっています。九州地方では5県に避難指示が発出されているようで、今後の災害発生が懸念されます。四国地方におきましても、油断禁物…。九州地方を覆っている分厚い雨雲がこちらに移動してくるかもしれません。今後の天候の推移を注視していきたいと思っています。

 さて、本日は2年生の教室におじゃましました。算数の授業中でした。単元は「100をこえる数」で、授業のめあては「千という数についてしらべよう」でした。

 まずは、教科書に描かれている★マーク(1000個描かれています。)を数える活動からスタートしました。 ただ、1個1個数えていたのでは、「時間がかかる」「数え間違いがあるかもしれない」等の問題が想定されます。そこで、先生からは「100のまとまりをつくって、鉛筆で囲んで調べてみましょう!」との指示がありました。

 2年生の子どもたちは、思い思いに「100のまとまり」を見つけては囲み線を引いていました。

  先日の1年生の算数授業を紹介しましたブログでも説明しましたが、こうした「操作的な学習活動」は小学生(特に低学年児童)にとってはとても大切です。具体的動作を交えた学習活動をする中で、気付き、理解し、思考が深まり、「きまり(法則)」のようなものが見えてくる…。

 この授業でも、操作的な活動を通して100のまとまりに囲み線を入れたことによって、「100を10個集めた数が1000であること」「数字の1000は千(せん)と書くこと(読むこと)」を子どもたちは理解していました。

 

 上記の基本を押さえた上で、次は確認問題にチャレンジしていました。問題は…

① 1000より「1」小さい数は?

② 900にあといくつで1000か?

③ 1000は「10」を何こあつめた数か?

 子どもたちのノートを見て回りました。指を使って考えている子、教科書の★マークの図を使って考えている子、式を立てて考えている子、頭の中で考えノートに答えを書き込んでいる子などなど、様々なスタイルで確認問題にチャレンジしていました。

 ①はほとんどの子どもたちが正解を記入していましたが、②③は誤答があり、「10」とノートに書き込んでいた子どもたちがちらほら見られました。

 全体での発表時には「①999」「②100」「③100」の正解がテンポよく発表され、子どもたちは「いいでーす!」と声をそろえて反応していました。

 誤答を書き込んでいた常盤っ子たちは、「なぜその答えになるのか?」分かったかな? もし、まだよく分かっていないようなら、もう一度じっくり考え直したり、先生や友達に聴いたりして、しっかり理解してくださいね!!今日の授業で学んだことは算数の基本であり、一生使う考え方ですからネ!!

 確認問題にチャレンジした後は、算数の学習帳(通称「算学(さんがく)」)を取り出して、練習問題・応用問題にチャレンジしていました。

 先生に答え合わせをしてもらい、全問正解できた子どもたちからマイ・タブレットを取り出して、自主学習に取り組んでいました。

 各自の興味・関心やレベルに応じて、問題の種類や難易度等を選ぶことのできる「タブレット・ドリル」にチャレンジしていました。

 2年生の子どもたちですが、先生の指示や助け等がなくても、慣れた手つき・様子でタブレットを起動させ、ID等を入力し、黙々とドリル学習を行っていました。

 上の写真のような風景は、完全に学校の日常風景となっています。子どもたちの学び・習熟のスピードには、本当に驚かされます!!

よく降りますねえ…

2023年6月30日 15時40分

 今朝方は、激しい雨音で目覚めました。車の屋根や窓ガラスを叩く激しい雨音に、「警報が発表されるのでは…」と心配しつつ身支度を整え、車に乗り込みました。

 出勤途中、浅川沿いを走っておりましたら、水かさがかなり増しており、川の流れが激しくなっていました。子どもたちが登校する時間帯には、小降りになってくれればよいのだが…と思いながら、いつもより早めに出勤しました。 

 朝からずっと鉛色の空を見上げながら過ごしてきましたが、警報が出るほどの激しい降り方にはならず、何とか6時間目を終えることができました。

 ただ、子どもたちが楽しみにしていたプールでの授業(水泳)は終日できず、子どもたちはガッカリでした。 常盤っ子のみなさん、悪天候により泳がせてあげられなくてごめんなさい。

 午後、そうした雨によるストレスを溜めているであろう子どもたちの様子を見に、校舎内をぐるりと回ってみました。私の心配とは裏腹に、子どもたちはそうしたストレスを感じさせることなく生き生きとした表情で授業を受けていました。

 

 1年生の教室では算数科の授業をしていました。

 教室におじゃましたときには、復習プリント「10までのたしざん(15問×2枚=30問)」の答え合わせをしているところでした。

 先生の正解の読み上げを聞きながら、「はいっ!」「はいっ!」「はいっ!」…とテンポよく&歯切れよく返事をしながら丸を付けていく1年生の姿に、「ああ、一段と成長したなーーーー!」と…しみじみ実感。しかも、ほとんどの子どもたちが全問正解!!心も頭も着実に成長しています!!

 続いて、「今日のお勉強」

 先生から絵の提示がありました。電子黒板に映された最初の場面絵には、カエルが5匹。

 ところが、次の場面絵では、2匹のカエルが水草の葉っぱの上に移動。

 先生からは…。

 「みなさん、2枚の絵を見てお話を作ってみて!」

 子どもたちはすぐに反応&挙手! 

 「小さな島にカエルが5匹います。島から2匹のカエルが帰りました。」との発表が。

 その後、「残ったカエルは3匹です。」との気の利いた発表も。(そうしたやり取りの中、「あっ!今日は『ひきざん』のお勉強だな!」とつぶやきながらニヤリとしていた子もいました。)

 こうした子どもたちの反応を受け、先生は「今日の学習のめあて」を、めあてボードに板書。

 ➡「のこりはいくつかかんがえよう」

 また、「今日は、ブロックを使ってお勉強します!」と、子どもたちに伝えていました。

 その後の授業は、ブロックを使って、手・目・頭を働かせながらの学習。こういう学習のことを、「操作的な学習」といいます。「頭の中で思考すること」も確かに大切ですが、そうした抽象的な思考力の基礎を身に付けさせるためには、具体物を使った「操作的な学習」がとても大切です。特に低学年児童にとっては、必要不可欠です。

  1年生の子どもたちは、ブロックを使った操作的な学習を通して、「ひきざん」の考え方(概念)の基礎を、楽しく身に付けていました。

 

 こうした授業の流れの中、ちょっと面白かった(クスリと笑えた)場面がありましたので紹介します。

 

先生(先生用の大きなブロックを黒板に貼って操作しながら)「5匹のカエルさんがいたんだよね。」

子どもたち「うん。うん。」

先生「で、2匹のカエルさんが帰ったんだよね。」

子どもたち「うん。うん。」

先生「カエルが帰る!」(と言って、先生はニヤリ)

 これを聞いて、大半の子どもたちは「……」や「?」の表情。つまり、無反応or意味が分からないといった様子。

 ところが、中に数名、ニヤリとしたり「ダジャレや!」とつぶやいたりする子もいました。 1年生の中にも大人のユーモアが分かり始めている子が現れ始めているようです。

 私も教室の後ろで、そうしたやり取りを聴きながら、一人「ニヤリ」としていました。(笑) 1年生の子どもたちに、すごく癒されたひとときでした。

 1年生の常盤っ子のみなさん&先生!楽しい授業を見せてくれてありがとうございました!!

「チャットGPT」エピソード

2023年6月29日 10時00分

 6/20(火)のブログ(←クリックするととびます。)にてお伝えしました「チャットGPT」興味深いエピソードを紹介します。

弓削商船高等専門学校から講師をお招きして開催した「チャットGPT講座」の様子↓

 本ブログのテーマは「チャットGPTは万能ではない!ミスもする!」です。

 講座の中でも、講師の先生が「チャットGPTを信用し過ぎてはいけません。事実とは異なることをいかにも事実っぽく回答してくることもありますからご注意ください!」と言われていました。

 では、本題に!

 本ブログをいつもご覧くださっている皆様はご存じだと思います。先日〔6/26(月)〕のブログで「中央値」のお話をアップしました。実は、その際、「ちょうどいい!チャットGPTを使って、『中央値の問題と解説』を作ってみよう!」と思い立ち、やってみました。 

 以下、そのときのチャットGPT(以後「チ」と表現)とのやりとりの概要を紹介します。

 ちなみに、「おかしいぞと思った部分」赤ゴシック文字にしていますので、参考になさってください。

 

 チャット【その①】

「小学6年生レベルの中央値を求める問題と解説を教えて」

「もちろんです。以下に問題と解説を示します。」

「問題:あるクラスの生徒の身長データが以下の通り与えられています。(単位cm)『130,140,135,145,150,125,160,155,140,130』

このデータの中央値を求めてください。」

「解説:まず、与えられたデータを昇順に並び替えます。

125,130,130,135,140,140,145,150,155,160

データが奇数の場合は、中央に位置する値が唯一の中央値となります。偶数の場合は、中央に位置する2つの値の平均が中央値となります。

ここで、データ数は10個なので、奇数です。したがって、昇順に並び替えたデータから中央に位置する値を求めます。

125,130,130,135,140,(140),145,150,155,160

 中央に位置する値は「140」です。よって、中央値は「140」となります。」

「以上が、小学6年生レベルの中央値を求める問題とその解説です。質問や疑問点があれば、お気軽にお聞きください。」

 

★ 上記のチャットGPTからのメッセージに「大いなる疑問」を抱いた私は、以下のように「再質問」をしました。 

チャット【その②】

「データ数は10個だから偶数では?」

「申し訳ありません。先ほどの回答に誤りがありました。与えられたデータ数は10個であり、実際には偶数です。」

「以下に修正した解説を示します。」

「解説:与えられたデータを昇順に並べ替えます。

125,130,130,135,140,140,145,150,155,160

データ数が偶数の場合、中央値は中央に位置する2つの値の平均となります。この場合、中央に位置する2つの値は「140」と「145」です。

よって、中央値は(140+145)/2=142.5となります。

 「ご指摘いただきありがとうございました。もし質問や疑問点があれば、お気軽にお聞きください。」

 

 ★ 再び、チャットGPTからのメッセージに「大いなる疑問」を抱いた私は、以下のように「再々質問」をしました。 

チャット【その③】 

「中央値は(140+140)/2=140では?」

「申し訳ありません、再度誤りがありました。おっしゃる通り、データ数が偶数の場合には、中央に位置する2つの値の平均が中央値となります。」

「以下に修正した解説を示します。」

「解説:与えられたデータを昇順に並べ替えます。

125,130,130,135,140,140,145,150,155,160

データ数が偶数の場合、中央値は中央に位置する2つの値の平均となります。この場合、中央に位置する2つの値は「140」と「140」です。

よって、中央値は(140+140)/2=140となります。」

「再度の誤りにつき、お詫び申し上げます。ご指摘いただき、ありがとうございました。もし質問や疑問点があれば、お気軽にお聞きください。」

  いかがでしょうか? 結局2度の再質問により、やっと正しい解答と解説を得ることができました。小学6年生レベルの問題作成・解説においてですら、こうしたミスが発生するケースもあるわけですから、こうしたことを念頭において、慎重に活用することが肝要です。何事も「過信(過剰に信じること)」は禁物ですね!

 なお、参考までにお伝えしておきますが、チャットGPTは「同じ質問」をした場合でも「その都度、異なる回答」が返ってきます。実際、私も本日、このブログを入力するに当たりまして、上記のチャット【その①】と全く同じ質問を再度してみましたが、全く異なる回答・解説が返ってきました。お知りおきください。

「命を守る着衣泳講習会」を開催しました!

2023年6月28日 14時10分

 今治消防本部並びに今治海上保安部の皆様が多数来校くださり、両部署の精鋭スタッフさん方が連携して「命を守る着衣泳講習会」を開いてくださいました。

 水の事故は、着衣状態で起こるケースが多いことから、講習会では「着衣状態での動きにくさを実体験する中で、事故に遭遇してしまった場合の『命を守る行動』の在り方を学ぶ」ことを目的としてご指導くださいました。(※子どもたちの様子、反応、泳力等々を丹念に見取りながら、その場その場で臨機応変に講習内容を組み立て直してくださっていました。)

 対象は常盤小学校の5・6年生で、なんと、本日午前と明日午前の2日間に渡って実施してくださいます。(本務のお仕事もある中、常盤っ子たちのために多大な時間を割いてご指導くださり、感謝しかありません。

 指導くださるスタッフ数と児童数、プールの大きさ(広さ・容量)の関係から、5・6年生約180名を4グループに分け、1グループ90分のカリキュラムを組んで実施してくださいました。子どもたちの準備物は「きれいに洗った長袖上着・長ズボン・運動靴」で、次のようなカリキュラム(講習の流れ)で、実施してくださいました。

 

1 「命」を守る重要ポイント!(5分)

 ※ スタッフさん方によるデモンストレーション(演示)

  ① 正しい入水

※ 授業で使用しているプールは、水温や深さ、底の形状等を知った上で入水しているが、自然の海や河川は、そうしたことがほとんど分からない上に、「流れ」がある。そうした状況下で、ザブンと一気に入水した場合、事故につながる。したがって、万が一を想定しながら慎重に入水することが大切。

  ② 命を守る「呼吸」と「背浮き」

※ 人間の体は、基本的には浮く構造。それは肺に空気が入っているから。したがって、水の事故に遭った際は、肺に空気をたくさん入れることが重要。その空気を体内に取り込めるのは「口」「鼻」。したがって、この二つの部位を空気中に出した姿勢を保つことが必要不可欠。そのためには、「仰向け」「脱力」「バンザイでバランス保持」等がポイントとなる。それらを満たすのが下の「背浮き」↓

▲ やってはいけないこと

「パニックになって暴れる(急速な体力低下を招く)

「大声で助けを求める(肺の空気が体外に出てしまう)

「手を挙げて助けを求める(水中にいる状態で浮かせることができるのは『体の2%』。手を挙げてしまうとそれだけで2%に達する。その結果、絶対に浮かせておかなければならない「口」「鼻」が沈んでしまう)

 

2 着衣泳を体験しよう!(40分)

  ① 着衣しての入水➡歩く・泳ぐ➡背浮きの実体験

 子どもたちは、服を着て&運動靴を履いた状態で入水し、歩いたり走ったり泳いだりしながら、「動きにくさ」を体感していました。

 そうした中、スタッフさんから「動きにくいから服は脱いだ方がいいのかなあ?」という問い掛けがありました。子どもたちの反応は様々でしたが、正解は「脱がない」でした。理由は「水中で脱ごうとすると一気に体力を奪われる」「服には空気を蓄える力があるので、それを使って味方にした方が良い」とのこと。こういう知識非常事態「命を守る」のですね!

 続いて、バディによる「背浮き」チャレンジがありました。まずは、身近な「命を守るグッズ」として「ペットボトル」を使った「背浮き」の体験・練習をさせていただきました。

 その上で、自信がついた子どもたちから順に、ペットボトルなしでの「背浮き」にチャレンジしていました。

  正に「手取り・足取り」で懇切丁寧にレクチャーしていただいたお陰で、子どもたちの「背浮きスキル」はぐんぐんと上達していきました。「命を守るスキル」を、短時間で着実に身に付けていった常盤っ子たちでした。

 

 ② ライフジャケットのスゴサ体験

 子どもたちは、過去にライフジャケットを着用した経験はあったようでしたが、実際に水中で使った経験がある子は、ほとんどいない様子でした。

 興味津々の子どもたちに、スタッフさんからライフジャケットの利点(すごくよく浮く、水中でもよく目立つカラー)や種類、装着方法等をレクチャーしていただき、実体験させていただきました。 

 

 子どもたちは、その性能の高さ(思いのほか良く浮く!)に感動していた様子でした。泳ぎが得意でない子も、ぷかぷかと浮く感覚を存分に味わっていました。

 スタッフさんからは、「海や河川に出かける際は、お家の人にお願いしてライフジャケットを買ってもらい、万が一のアクシデントに備えて、着用して行動してほしいな!」という言葉掛けがありました。

 子どもたちの実体験の様子を見ながら、「確かにそうだな!」「万が一、水の事故に遭遇した場合でも、ライフジャケットを身に付けていれば『命を守れる可能性』は格段にアップするな!」と痛感しました。本ブログをご覧くださっている皆様、ぜひ前向きにご検討ください。

 

3 休憩(10分)

 

4 1分間背浮きテストにチャレンジ!(10分)

  ここまでの体験学習(知識の習得やスキル練習)を基に、子どもたちは「1分間背浮きテスト」にチャレンジしました。バディで見守り合いながら、また、スタッフさん方にアドバイスや励ましの言葉をいただきながらチャレンジしていました。自力では自信のない子どもたちは、ペットボトルに助けてもらいながらチャレンジしていました。

 

5 身近なモノ(浮具)を使って!(5分)

 ※ ランドセルや釣り竿・ペットボトルなど、身近なモノを使って命を救うデモンストレーション(演示)

 「みなさん!ランドセルは浮くと思いますか?」との質問がスタッフさんからありました。正解は「浮く!」です。「ランドセルには空気が結構入っているからよく浮くよ!」「教科書やノートも、ページの間に結構空気が入っているから浮くんだよ!」とのことでした。

 私自身、教科書のお話には驚きました。要するに、万が一の場合は、教科書やノートを入れたままでランドセルを投げても構わないということ…。1秒を争う緊急事態には、この知識が有るか無いかが、「命を左右する」ということを知りました。

 続いて、釣りをしている際に友達が海に落ちてしまった場合「釣り竿とペットボトルを使った救助法」についてデモンストレーションをしてくれました。

 写真では分かりにくいのですが、釣り糸の先には少し水を入れたペットボトル(※水を少し入れることで、遠くに投げることができる。)を結び付けています。これを海に落ちてしまった友達に投げて渡します。

 友達がペットボトルをつかんだら、ゆっくりとリールを巻いて友達を引き寄せ、助けます。

 子どもたちは身を乗り出すようにして、デモンストレーションを見ていました。身近な道具も使い方次第で「命を救う(守る)ツール」になることを学びました。

 

6 チェーン・オブ・サバイバル!(5分)

 ※ 寸劇による「救助の連鎖」のデモンストレーション(演示)

 先ほどの「身近なモノを使って命を救うデモンストレーション」を発展させた寸劇「チェーン・オブ・サバイバル」を、スタッフさん方が総出で披露してくださいました。ストーリーは次のような内容でした。

 

① 仲良しの二人が、下校中に少しおふざけをしていて、一人(以下A)が海に落ちてしまう。

 落ちなかったもう一人(以下B)が、ランドセルを投げて、浮き代わりにするよう言葉を掛ける。

 BはAに「静かに浮いて、待つんだよ!」(※暴れるな!(体力温存)/大声を出すな!(空気を肺に残す)/落ち着いて!(パニックにならない)/背浮きで!(口・鼻を海面から出して呼吸する)の観点から)と、繰り返し言う。

 Bが絶対にしてはいけないことは、「自分で助けに行く」こと。

 近くの大人に助けを求める。118番(海上保安庁)」119番(消防署)」に通報してもらう。

 救助の専門家(海上保安庁や消防署の『救助のプロフェッショナル』)に救助してもらう。 

 無事救助されたのを見届けた子どもたちからは、自然に拍手が…。

 

7 まとめよう!「水の事故に遭ったら…?」(10分)  

 ここまでの講習や上記「6」で紹介・説明しました大切なポイントの一つ一つを、スタッフさん方が改めて押さえ直しながら、子どもたちに分かりやすく話して聞かせてくださいました。

 そして、最後に、今治市消防本部並びに今治海上保安部の皆様から、常盤っ子たちに二つのメッセージ貴重なプレゼントを贈ってくださいました。

① 今日の体験学習で学んだことや考えたこと、感想などをお家の人に必ず話して伝えてください!

② 水の事故絶対に、絶対に、遭わないでください!

 ★ 貴重なプレゼント「水難救済会」というボランティア団体様からのプレゼントとして、「レスキューチューブ」常盤小学校に贈ってくださいました。

 今治市消防本部並びに今治海上保安部の精鋭スタッフの皆様、本日は、大変有意義な「命を守る着衣泳講習会」を開いてくださり、本当にありがとうございました。講習会で身に付けました「知識」「スキル」を、今後の生活にしっかり生かすことで、皆様へのお礼と恩返しにしたいと思います。

 

昨日の「中央値」の問題④の答え

2023年6月27日 09時30分

 おはようございます。 昨日とは打って変わって、今日は晴れ間が広がっています。 常盤っ子たちは、外遊びやプールでの授業などを存分に楽しんでくれています。

 さて、昨日のブログの最後に出題していた問題④の解答をお伝えします。

参考までに【問題④】を下に再掲しておきます。

問題④ 次の値の中央値を求めましょう!

8、10、-2、0、1億、4、8、19、ー1000、22、13、ー4

 

正解を導くためには、まず大きさ順に並べ替える作業が必要です。ここでは、小さい順に並べてみます。

ー1000、-4、-2、0、4、8、8、10、13、19、22、1億

 ここで、ポイントとなる(子どもたちが迷う)のが、

① 0は入れるのか?

② 大きさが同じ値の扱いはどうするのか?(この問題の場合は「8」の扱い。)

 です。 

では、解説を…。

① この問題は大人向けの問題でしたので、「-(マイナス)」がついた値を三つ入れていました。したがって、皆さんは迷わず「0」を含めたことと思います。それでOKです。

② 「8」が二つありましたが、両方ともデータとして示された「値」ですので、もちろん両方とも「値」として扱います。

 

 ということで、この問題の「値」の数は「12個」となり、偶数です。偶数の場合は、「12÷2=6」となり、小さい方から6番目と大きい方から6番目の二つの値が中央値を求める際の対象値になります。この問題の場合は「8」と「8」です。したがって、その二つの値の平均値が中央値になりますので、「(8+8)÷2=8」となり、「8」が正解となります。

 さて、普段の生活では、この「中央値」を使うことはあまりないかもしれません。しかし、この「中央値」には利点(メリット)があります。それは、「最小値や最大値に異常値があっても影響を受けないこと」です。

 上記の問題④にも「1億」という異常値を意図的に入れていました。もし、「平均値」で「12個」のデータ(値)の傾向を分析したとしますと、誤った傾向の捉え方をしてしまうケースがあるかもしれません。

 「数字のマジック」という言葉を耳にすることがありますが、算数や数学で大切なのは、「数字に踊らされない」ことや「数字の結果を鵜呑みにしないこと」だと思います。小学校の算数授業でも、私たちは、そうしたことを意識して指導することで、「広い視点から物事を考える」「多面的に物事を捉える」といった力を子どもたちに育てたいと考えています。

 

 話は変わりますが、高校時代に数学の先生がこんな話をしてくれました。

「君たち、1=0.9999……って知ってた?」

「分数の1/3は小数だといくつ?」「そうだね、1÷3=0.3333……だよね。」

「じゃあ1/3×3は?」「そうだね、3/3=1だよね。」

「ということは、こうならない?」

「1/3=0.3333……で、左右に3を掛けたらどうなる?」

「左:1/3×3=3/3=1」「右:0.3333……×3=0.9999……」

「ほら! 1=0.9999……ということになるでしょう?」

算数、数学って奥が深いですね……。

授業ウォッチング

2023年6月26日 12時20分

 今日から再び梅雨空に戻り、朝から雨が降ったり曇り空が広がったりしていてはっきりしない天候となっています。こうした目まぐるしい天候(気圧や湿度)の変化や寒暖(気温)差等が原因でしょうか…体調を崩す子どもたちやスタッフが増えています。ブログをご覧くださっている皆様も十分お気を付けください。

 そうした中、今日は6年生の教室に足を運んでみました。

 算数科の授業をしていたクラスがありました。「資料の調べ方」という単元の学習で「中央値」について勉強していました。

 皆さんは、この「中央値」ってご存じでしょうか?日常生活の中では「平均値」を用いる機会の方が多いと思いますし、今一つ馴染みのない値ですので、「なんとなく分かるけど、今一つピンとこない。」「正確な求め方が分かっているか自信がない。」という方が少なくないかもしれませんね。

 では、「試しの問題」にチャレンジ!

 「次のデータの中央値を求めましょう!」

① 1、2、3、4、5

② 1、2、3、4、5、6

 「中央値」というのは「データを大きさの順に並べたとき、ちょうど真ん中になる値」(6年教科書の記述を参照)のことです。ということは…

① 「3」となります。

では、

②は?➡「3か?4か?」

データ数が偶数の場合の中央値は、「真ん中の二つのデータの平均値」が中央値となります。したがって、

(3+4)÷2=3.5で「3.5」が答えとなります。

 

 では、次の問題はいかがでしょうか?

③ 1~999の整数があります。中央値は?

 今日、授業を見せてもらったクラスでも、このことについて議論していました。(※実際の授業では、1~7や1~13のような、もう少し範囲の狭いデータで議論していました。)

 この問題の場合、1~999の全ての整数をノート等に書き出して、指で押さえながら中央の値を求めていたのでは、能率が悪いですよね。「では、何か良い方法はないか?」というのが議論のテーマとなります。

 子どもたちから出されていた考え方のパターンは、次のような3タイプでした。

A 999÷2=499余り2 余りは無視して499の次の値が中央値になるから「500」

B 999÷ 2=499.5 小数部分を四捨五入して求めた値が中央値になるから「500」

C (999-1)÷2=499  この計算式で求めた値の次の値が中央値になるから「500」

 1~5、1~9、1~13などの狭い範囲の整数を基に、「中央値の求め方」を考えそこから導き出した方法・考え方(計算式や法則性など)を適用して、よりレベルの高い問題にチャレンジするという発展的な学習ができていました。

 

 では、最後にもう一つ問題を!少しひねりを加えています。

 

④ 次の値の中央値を求めましょう!

8、10、-2、0、1億、4、8、19、ー1000、22、13、ー4

  ぜひ、チャレンジしてみてください!!